サッカーは基本的に屋外で行うスポーツです。
なので、サッカーで使うボールやシューズなどは、土で汚れたり雨で濡れたりするので汚れてしまうのは仕方のないこと。
今のサッカーボールのほとんどが〝人工皮革〟で作られているので、そこまで手入れは必要ないと言われていますが、汚れをずっと放置しておいたら物持ちが悪くなるのは当然です。
サッカーに必須のボールですが手入れせずに放置しがちになってしまいやすいです。
そこで本記事では、
- 子供がサッカーをはじめたんだけどボールって結構汚れるんだよね。どうやってお手入れしたらいいのかな?
- サッカーボールに擦れたあとやキズが付いちゃった…キレイにできるかな?
- サッカーボールってどうやって保管したらいいんだろう?
と考えている方へ向けて、サッカーボールをキレイに長く使用するために、手入れ方法や保管方法を紹介します。
サッカーボールの手入れ方法

サッカーボールの汚れは、手入れせずに放置しておくとキレイにするのにとても時間が掛かってしまいます。
なので、定期的な手入れが必要になってきます。
サッカーボールの普段の手入れには以下のものを準備しておくと便利です。
- やわらかい布(雑巾でもOK)
- 人工皮革用クリーナー
- 古歯ブラシ
- スポンジ(汚れが強い時)
これらのお手入れグッズを用いて以下の手順で手入れをしていきましょう。
①大まかな汚れを落とす
まずは、水で濡らして絞ったやわらかい布(雑巾)を使用して表面に付いた芝生や泥などを落としましょう。
パネルの繋ぎ目にも土・砂・芝生が挟まっているので、繋ぎ目の汚れは古歯ブラシを使用して取り除いていきます。
人工皮革のボールは水にも強くなりましたが、変形や劣化の原因になるので水でジャブジャブ洗うのは避けた方が良いでしょう。
汚れていると水洗いしたくなりますよね…
②クリーナーを使用して汚れを落とす
次にクリーナーで汚れを落としていきます。
クリーナーは、
- ムースタイプ
- スプレータイプ
どちらを使用してもOKです。
ほとんどのサッカーボールが人工皮革なので、ボールメーカーから販売されている人工皮革用のクリーナーを使用すれば間違いないです。
布かボールに直接クリーナーを着けて、ボールの表面を磨いていきます。
パネルの繋ぎ目や表面にできたキズの溝などは、古歯ブラシにクリーナーを着けて磨いていきましょう。
長い間放置した汚れやキズに汚れが入った場合は、キレイにするのに時間がかかってしまうので、ボールが汚れたら早めに手入れをしてあげた方がいいですね。
頑固な汚れはなかなか落ちないので、スポンジを使って落としましょう。
③乾いた布で拭く
最後に乾いた布で拭いていきます。
全体の汚れを落とし終わったら、クリーナーの拭き残しがないように乾いた布で拭き上げていきましょう。(使用した布の新しい面でOK)
表面にツヤや光沢が出てくるはずですよ。
サッカーボールが濡れた時の手入れ方法

サッカーは悪天候の中でも行うスポーツなので、当然雨の中でも練習や試合を行います。
そうすると、ボールは濡れて泥だらけになってしまいますよね。
濡れて汚れたボールを放置しておくと、変形や劣化などのトラブルを引き起こす可能性があります。
そこで、ここではサッカーボールが雨で濡れた時の手入れ方法と注意点を紹介します。
手順は以下の通りです。
①ボールに付いた汚れを落として水分を取る
まずは、表面に付いた泥や汚れを落としていきましょう。
芝のグラウンドで雨の中サッカーをするとボールにはたくさんの芝生が付くので、芝生もキレイに落としていきます。
汚れを落としたら、乾いたぞうきんで表面の水分を吸い取っていきましょう。
雨で濡れたからジャブジャブと洗いたくなりますが、ボールが傷む原因になるので、濡らした雑巾で汚れを落とすのがいいですね。
感謝を込めて汚れを落としましょう。
②風通しのいい場所で保管する
汚れを落として水分を取ったら、日陰の風通しのいい場所に置いて乾かしていきます。
この時、「早く乾くから」と言って直射日光に当てないように注意しましょう。
ボールは紫外線や熱に弱いので、黄ばんだりひび割れたりして劣化が早く進んでしまいます。
また、ドライヤーで乾燥させるのも良くないです。
急速に乾かすことでボール表面の材質や形が変形してしまう可能性があります。
あくまで〝陰干し〟で乾かすようにして下さい。
僕のペレーダの真っ白いサッカーボールも、長時間放置していたため黄ばんでしまいました…。
③クリーナーで汚れを落とす
陰干しをしてしっかり乾いたら、最後にクリーナーで汚れを落としていきます。
あとは、先ほど述べた要領でボールを手入れしていけばOKです。
クリーナーを使用しても落ちない頑固な汚れは、以下の方法で落ちる可能性もあるので試してみて下さい。
サッカーボールの頑固な汚れの落とし方

ボール用のクリーナーでは、擦れやキズなどに入り込んだ頑固な汚れを落とすのに時間が掛かる場合もあります。
そこで、クリーナー以外の方法で頑固な汚れが落とせるのか試してみました。
試したのは以下の方法です。
汚れた状態のボール

今回は外で使用しているサッカーボールはほとんど汚れていなかったので、人工芝や体育館で使用して汚れたフットサルボールで試しました。
写真は水で濡らして絞った雑巾で拭いた状態のボールです。
雑巾では汚れを拭き取りきれずに黒く汚れてしまっているのがわかりますよね。
※約3か月放置しておいたボールで試しています。これ以上に頑固な汚れは落ちない場合もあるので、参考程度にご覧ください。
①やわらかい消しゴムでこすってみた

「消しゴムでこすると汚れが落ちる」と聞いたことがあるので試してみました。
実際に消しゴムでこすってみたのがアディダスのロゴのパネル部分です。
小さなパネル1個をこするのに大量の消しカスが発生したので、消しゴムでこする方法はあまりおすすめしません。
キズも消えないし、大量の時間と労力がかかりそうです。
隣のパネルよりはキレイになりましたが、真っ白にはなっていませんね。
②メラミンスポンジでこすってみた

掃除道具でも人気のある〝メラミンスポンジ〟でパネルを1個こすってみました。(100均でも購入可能です。)
こすった時間も30秒くらいで、力を加えることもなく簡単にキレイにすることができました。
本来の白さを取り戻したボールですが、キレイになると表面に付いたキズが気になってきました…。
隣の汚れたパネルとの差は歴然ですね。
③ダイヤモンドパッドでこすってみた

100均でも購入できる〝ダイヤモンドパッド〟で表面に付いたキズをこすってみました。
少し時間がかかりましたが、小さなキズくらいなら簡単に消すことができましたよ。
「表面のキズも消したい」「新品同様のキレイさを保ちたい」という方は試してみてはいかがでしょうか?
大きいキズも力を加えて時間をかければ消せそうです。
※〝ダイヤモンドパッド〟は、鏡の水垢や陶器の汚れを除去するものです。使用はあくまでも自己責任でお願いします。
全体をメラミンスポンジでこすった状態

ボール全体をメラミンスポンジでこすった状態です。
汚れを落とす前に比べて、本来の白さを取り戻すことができました。
普段の手入れはクリーナーを使用して、頑固な汚れを落とす時にメラミンスポンジを使用するなど、使い分けて手入れしていきましょう。
汚れを落とすだけならメラミンスポンジ1個あれば十分ですね。
サッカーボールの保管方法

最後に、サッカーボールを長持ちさせる保管方法を紹介します。
①日陰の風通しのいい場所で保管する
先にも少し述べましたが、ボールは紫外線に弱いです。
日焼けやひび割れが原因となり劣化のスピードが早くなってしまうので、直射日光の当たる場所は避けて、日陰の風通しのいい場所で保管しましょう。
また、高温多湿の場所で保管することもボールの変形や劣化の原因となってしまいます。
押し入れや車の中、ビニール袋に入れて保管するのは避けましょう。
直射日光が当たらない玄関などがおススメです。
②保管する時は空気を少し抜く
ボールを保管する時は外気と同じくらいの空気圧にしておくことで、変形や膨張を防げるといわれています。
完全に空気を抜いた状態でも、空気がめいいっぱい入った状態でも、バルブ周辺に負荷がかかってしまいます。
目安として、空気針を刺したまま空気が抜けなくなった状態にしておくといいでしょう。
空気を入れる際はボール用の空気入れを使用すればOKです。
サッカーボールの汚れの落とし方|まとめ
- 水で洗わずに濡らした布で汚れを落とす
- クリーナーを使用して汚れを落とす
- 頑固な汚れはメラミンスポンジがおすすめ
- 雨で濡れたら乾かしてから手入れする
- 高温多湿・直射日光の当たる場所での保管は避ける
ボールがキレイになれば、「早くサッカーがしたい!サッカーが上手くなりたい!」と思うと同時に、新品のボールを買った時のようなワクワクする気持ちも蘇ってきます。
サッカーボールは練習や試合など、サッカーを楽しむのになくてはないツールです。
毎日のように使用するからこそ、定期的に手入れをしてあげてキレイに長持ちさせたいですね。