1日中帽子を被って出掛けた後「今日は頭蒸れたなぁ」と思うことありませんか?
頭皮も汗をかくので、その汗を放置しておくと〝雑菌〟が繁殖してしまい、頭皮や毛髪の環境を悪化させてしまいます。
頭皮環境を清潔に保つには頭皮や毛髪をシャンプーでキレイに洗ってあげればいいのですが、間違ったシャンプーの方法で洗っていると、キレイにしているつもりでも頭皮や毛髪にさらなるダメージを与えていることになってしまいます!
年齢のせいか加齢臭のように感じることもあります・・・
そこで本記事では、
- 将来ハゲたくないからちゃんとシャンプーしてるつもりなんだけど、やり方合ってるかな?
- 帽子を被ると蒸れて頭皮が臭くなる…やっぱりちゃんとケアしないとダメだよなぁ。
と普段からよく帽子を被って出掛ける男性へ向けて、正しいシャンプーの方法と注意点を紹介します。
行きつけの美容師さんに正しいシャンプーのやり方を聞いてみました。
目次
シャンプーの正しい洗い方|シャンプー前の工程

シャンプーは、シャンプー剤を付ける前の工程が大切だと言われています。
まずは、シャンプー剤を付ける前の『準備』をしっかり行いましょう。
①洗う前にブラッシングをする

「これから頭を洗うのにブラッシングする必要あるの?」と思うかもしれませんが、洗う前のブラッシングには以下の目的があります。
- 髪の毛のほつれをとる
- 頭皮の皮脂汚れを浮き上がらせる
- 頭皮をマッサージする
- 予洗いする時のお湯が流れる道を作る
- シャンプーをする際の指どおりが良くなる
使用するのは『シャンプーブラシ』というもので、シリコン製のブラシにクッションが付いた以下のような商品です。
体質的にフケが出やすい人やスポーツで汚れやすい方は、できればブラッシングの工程でしっかり汚れを落としておきたいですね。
髪料を付けている場合は絡まった毛髪を指でとかして毛の流れを整えておきましょう。
②お湯で予洗いをする

『予洗い(よあらい)』とは、シャンプーをする前にお湯だけで頭皮や毛髪の汚れを洗い流すことです。
お湯だけでも頭皮や毛髪に付着している皮脂やホコリなどの汚れを落とすことができるので、時間にして2~3分、ゆっくり時間をかけて予洗いしましょう。
温かいお湯で毛穴が開くので、毛穴に入り込んだ汚れをシャンプーでキレイさっぱり除去する手助けとなります。
髪を濡らすというイメージではなく頭皮をマッサージするように皮脂を流しましょう。
シャンプーの正しい洗い方|シャンプーの工程

予洗いが終わったらシャンプー剤を付けて頭を洗っていきます。
シャンプーはモコモコの状態にまで泡立ててもいいですが、シャンプー剤を大量に使用するのは毛髪を傷めたり洗い流しの原因になるので注意しましょう。
シャンプーは1回あたり1プッシュで、原液を手のひらで伸ばして頭皮全体になじませればOKです。
③シャンプーで〝頭皮〟を洗う

シャンプーをする時は以下の点に注意しましょう。
- 指の腹で洗う
- 弧を描くように洗う
『指を開いて指の腹で弧を描くように洗う』こうすることで空気が含まり、シャンプーがしっかり泡立ってきます。
泡立ったシャンプーは毛髪に浸透していくので、髪の毛をゴシゴシと上下に動かして洗わなくてもよくなります。
「ちゃんと洗えている気がしない」と思って爪を立ててしまうと、毛髪や頭皮にダメージを与えてしまうので、髪の毛ではなく頭皮を洗うイメージでシャンプーしていきましょう。
頭皮を傷つけないように優しく洗いましょう。
④シャンプーをしっかり洗い流す

シャンプーはしっかりと洗い流さないと〝老廃物〟として頭皮に残ってしまいます。
シャンプーの成分で痒みや炎症を起こし薄毛トラブルの原因につながる可能性もあるので、3~5分かけてゆっくり洗い流したいところです。
- 耳の裏
- 高等部
- 生え際
- 襟元
このような洗いにくい場所にシャンプーが残りやすいので、ヌメリが残っていないかチェックしながらシャワーを当てていきましょう。
美容師さんでも耳の裏などは流し忘れやすいから注意しているみたいです。
シャンプーの正しい洗い方|シャンプー後の工程

「キレイに洗ったからOK!」ではなくて、しっかりシャンプーしたからこそ、乾かすところまで面相がらずに行いましょう。
頭皮や毛髪の環境を整えるには、乾かし方も大切になってきます。
⑤乾かす前にタオルドライをする

ドライヤーで乾かす前に、タオルドライを行いましょう。
タオルを使用してある程度髪の毛の水分を取っておくことが大切です。
タオルドライをする時に注意したい点は、早く乾かしたいからといって、ゴシゴシと髪の毛をこすり合わせないようにすることです。
摩擦によって髪の毛やキューティクルにダメージを与えてしまうので、バスタオルなどの大きめのタオルで頭皮を包み込んで、頭皮をマッサージするように水分を吸い取りましょう。
ここでも頭皮に優しくですね。
⑥ドライヤーで乾かす

タオルドライしたあとは、ドライヤーを使用して乾かしていきましょう。
男性の場合、髪が短いと「ドライヤーなんて面倒臭い!」と思うかもしれませんが、濡れたままの状態は髪の毛を傷めやすく頭皮の菌も繁殖しやすい環境になっています。
- 菌の繁殖を防ぐため頭皮までしっかり乾かす
- 頭皮や毛髪を傷めないように20㎝程話して乾かす
- 乾燥しすぎないように同じところに風を当てない
このようなのことに気をつけてドライヤーで乾かしましょう。
熱風が頭皮に当たらないように気を付けましょう。
シャンプーの正しい洗い方|シャンプーをする時の注意点

シャンプーをする時は以下のようなことを意識して行うともっと効果があります。
正しい方法・目的で、頭皮と毛髪のケアを行いましょう。
①シャンプーは頭皮の洗浄が目的

『シャンプーは頭皮の洗浄が目的』ということを意識してシャンプーしましょう。
「いっぱい泡立てて髪の毛を洗えばいいんでしょ?」という考えでシャンプーをやっていると、爪を立ててしまったり髪の毛をこすりつけるように洗ってしまうので、それでは毛髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。
「頭皮に溜まった老廃物や皮脂の汚れを落とそう!」と意識することで、指の腹で弧を描くように動かすという基本動作が染み付いてきます。
また、普段動かさない頭部の筋肉を動かすことで、血行促進の効果もあります。
目的を間違えてシャンプーを行うと、間違った洗い方で毛髪や頭皮にダメージを与える結果となるので、『頭皮を洗う』という意識でシャンプーをするのがおススメです。
意識して洗うことが大切です。
②その日の汚れはその日のうちに

その日の汚れやスタイリング剤は、その日のうちに落とすようにしましょう。
翌朝にシャンプーをすると、必要な油分や皮脂までも洗い流してしまったり、髪の毛や頭皮が乾燥しやすくなることもあるからです。
朝シャンが習慣化してしまうと、髪の毛がパサついたりフケや痒みが出る原因にもなってしまいます。
その日のうちにシャンプーするのが1番ですが、忙しくてお風呂に入る時間がない場合は、頭だけでも湯洗いでしっかり汚れを落とすようにしましょう。
酔っ払ってそのまま寝たり、疲れたから翌朝にシャンプーする日が続かないように気をつけたいですね。
③お湯の温度は適温で

頭皮の汚れや皮脂を落とす適正温度は、36℃〜38℃といわれています。
「少しぬるい」と感じる温度ですが、高温に設定すると必要な皮脂まで溶かしてしまうので、頭皮を傷めてしまったり乾燥の原因となります。
約38℃のお湯でしっかり流すことで、頭皮へのダメージが軽減できて健康的な髪を維持できるのです。
目安として適正温度も覚えておきましょう。
シャンプーの正しい洗い方|まとめ
- 洗う前のブラッシングで汚れを落とす
- 時間をかけて予洗いする
- 指を開いて指の腹で弧を描くようにシャンプーする
- 流しにくい場所を重点的にしっかり流す
- 頭皮を包み込むようにタオルドライする
- 菌が繁殖しないようにしっかりドライヤーする
普段からよく帽子を被って出掛ける方やバイクに乗る方など、蒸れたり汚れが溜まったりして菌が繁殖しやすい頭皮環境となっています。
正しいシャンプーを行うことで頭皮や毛髪の環境を良くすることができるので、ここで紹介した注意点を意識しながらシャンプーをやっていきましょう。