チェルシーのウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクが、同じロンドンを本拠地とするトッテナムへシーズン終了までのレンタル移籍を果たしました。

移籍市場最終日の2026年9月1日(英国時間)、トッテナムとチェルシーの両クラブがムドリクのシーズンローンを正式発表。シャフタール・ドネツク時代に指導を受けたロベルト・デ・ゼルビ監督と再会することになりました。

プレミアリーグ公式サイトは買取オプション付きのレンタル移籍と伝えており、talkSPORTやGoalなどは買取額を7500万ポンドと報じています。ただし、両クラブの公式発表では買取額は明らかにされていません。

ムドリクといえば、2023年に大きな期待を背負ってチェルシーへ加入した選手です。

それだけに、

  • ムドリクはなぜトッテナムへ移籍するの?
  • チェルシーを退団する理由は?
  • ドーピング問題はどうなった?
  • 買取オプションはいくら?
  • トッテナムでは活躍できそう?

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ムドリクがトッテナムへ移籍する理由やチェルシー退団の背景、買取オプションの内容について詳しく紹介します。

ムドリクのトッテナム移籍が正式決定

2026年9月1日(英国時間)、トッテナムとチェルシーはムドリクが2026-27シーズン終了までのレンタルでトッテナムへ加入することを正式発表しました。

まずは、現時点で報じられている契約内容を簡単にまとめてみます。

項目内容
選手ミハイロ・ムドリク
保有元チェルシー
レンタル先トッテナム
移籍形態シーズンローン
期間2026-27シーズン終了まで
買取オプションあり
買取額7500万ポンドとの報道
買取義務なし
トッテナム監督ロベルト・デ・ゼルビ

talkSPORTは、トッテナムがムドリクをレンタルで獲得し、シーズン終了後に7500万ポンドで買い取れるオプションが含まれていると報じています。

また、Goalも移籍合意を伝えており、買取条項については義務ではなくオプションだとしています。

つまりトッテナムとしては、「いきなり大金を払って完全移籍させるのではなく、まず1シーズン起用して復活できるか見極める」という形になりそうです。

これはトッテナムにとっても、かなりリスクを抑えた契約といえそうですね。

移籍は正式発表済み|買取額はクラブ未公表

ムドリクのトッテナム加入については、トッテナムとチェルシーの両クラブが正式に発表済みです。レンタル期間は2026-27シーズン終了までとなっています。

一方、両クラブの公式発表では買取オプションの金額までは公表されていません。

プレミアリーグ公式サイトは買取オプション付きと伝えており、7500万ポンドという金額については海外メディアによる報道として見ておくのが正確です。

ムドリクはなぜトッテナムへ移籍する?

ムドリクがトッテナムへの移籍を選んだ理由として考えられるのが、主に次の3つです。

ムドリクがトッテナムへ移籍する理由

  1. デ・ゼルビ監督と再びプレーできる
  2. チェルシーでは出場機会が読みにくい
  3. レンタル移籍ならチェルシー側にもメリットがある

なかでも個人的に大きいと思うのが、デ・ゼルビ監督の存在です。

デ・ゼルビ監督と再びプレーできる

最大の理由と考えられるのが、ロベルト・デ・ゼルビ監督との再会です。

現在トッテナムを率いるデ・ゼルビ監督は、過去にシャフタール・ドネツクでもムドリクを指導しています。

実はムドリクが大きく評価を高めるきっかけになったのも、デ・ゼルビ監督時代でした。

ムドリク自身も2021年、シャフタール公式サイトのインタビューで**「自分にとって飛躍の年だった」**と振り返っています。

さらに、デ・ゼルビ監督がシャフタールへ就任した際には、就任初日にムドリクへ直接電話をかけたことも明かされています。

デ・ゼルビ監督は、まだ若手だった頃からムドリクの才能を高く評価していた監督の一人です。

長期間公式戦から離れていたムドリクにとって、

「自分の特徴や使い方を理解してくれている監督のもとで再スタートできる」

というのは、かなり大きなメリットではないでしょうか。

チェルシーで一からポジション争いを始めるよりも、復活しやすい環境なのかもしれません。

チェルシーでは出場機会が読みにくい

もうひとつの理由が、チェルシーでの出場機会です。

ムドリクは2026年7月に出場停止処分が終了し、チェルシーのチームに復帰しました。

チェルシーもプレシーズンツアーへの合流を正式に発表し、チームへ慎重に再合流させる方針を示していました。

ただ、プレシーズンでは短時間の実戦復帰を果たしたものの、公式戦からは2024年11月以来長期間離れていました。そのため、いきなり主力としてポジションを取り戻すのは簡単ではありません。

特にチェルシーは攻撃陣の競争も激しいクラブです。

ムドリクとしても、

  • ベンチで出番を待つ
  • 徐々にコンディションを戻す
  • 主力争いに再び挑む

という道より、

「試合に出られる可能性が高いクラブでキャリアを立て直したい」

と考えるのは自然でしょう。

まだ25歳。ここからキャリアを立て直す時間は十分にあります。

その点でも、以前から自分を評価してくれているデ・ゼルビ監督が率いるトッテナムは、かなり魅力的な移籍先といえそうです。

レンタルならチェルシー側にもメリットがある

今回の移籍が完全移籍ではなく、レンタル移籍になる点も重要です。

ムドリクとチェルシーの契約は2031年まで残っています。

つまりチェルシーとしても、今すぐムドリクを安値で売却する必要はありません。

レンタル移籍であれば、トッテナムで活躍した場合にいくつかの選択肢が生まれます。

トッテナムでの結果チェルシー側の選択肢
大活躍するトッテナムが買取オプションを行使
市場価値が上がる他クラブへの売却も検討できる
復調するチェルシーへ戻して戦力化
活躍できない契約が残っているため再び判断できる

こうして見ると、ムドリク本人だけでなく、チェルシー側にもメリットのあるレンタル移籍なんですよね。

ムドリクがチェルシーを退団する理由は?

「チェルシーで失敗したから追い出されたのでは?」と思う方もいるかもしれません。

ただ、今回の移籍については単純に、「戦力外になったから退団する」と考えるのは少し違いそうです。

大きいのは、長期間公式戦から離れたことで、もう一度コンスタントに試合へ出場する必要があることでしょう。

ムドリクは2023年1月にシャフタールからチェルシーへ加入しました。

当時の移籍金は固定額7000万ユーロにボーナス最大3000万ユーロを加えた、総額最大1億ユーロと報じられています。

さらに2031年までの長期契約を結び、大きな期待を背負ってプレミアリーグへやってきました。

チェルシーでのプレミアリーグ成績

シーズン出場得点
2022-2315試合0得点
2023-2431試合5得点
2024-257試合0得点
2025-260試合0得点

爆発的なスピードやドリブルでは何度も可能性を感じさせました。

ただ、加入時の巨額な移籍金を考えると、期待されたほど安定して結果を残せなかったのも事実でしょう。

そこに長期間の出場停止まで重なりました。

ムドリクにとってはチェルシーで一からポジション争いをするより、自分をよく知る監督のもとで実戦経験を積む方が、復活への近道と判断した可能性があります。

ムドリクのドーピング処分はどうなった?

今回の移籍を語るうえで外せないのが、ムドリクのドーピング問題です。

少し話が複雑なので、時系列で整理してみます。

時期出来事
2024年10月競技外検査を実施
2024年12月暫定的な出場停止
2026年1月独立規制委員会が違反を認定
その後WADAの技術文書・基準が変更
2026年7月30日出場停止期間が終了し復帰可能に

ムドリクは2024年10月22日に行われた競技外検査で、禁止物質**「メルドニウム」**が低濃度で検出されました。

その後、2024年12月から暫定的な出場停止処分となります。

2026年1月には独立規制委員会が違反を認定し、一時は4年間の資格停止処分が科されました。

ところが、その後WADA(世界アンチ・ドーピング機構)の技術文書が変更されました。

FAによると、その後変更されたWADAの技術文書では、仮に現在同じ濃度のメルドニウムが検出された場合、その濃度は報告対象とならず、アンチ・ドーピング規則違反にもならないとされています。

なお、この基準変更自体が過去にさかのぼって適用されたわけではありません。

これを受けてFA、WADA、ムドリク側で合意が成立。

すでに服した期間を資格停止期間とすることで決着し、2026年7月30日をもってムドリクは即時復帰可能となりました。

現在のムドリクは、ドーピング問題による出場停止中ではありません。選手登録などに問題がなければ、公式戦へ出場できる状態です。

チェルシーもこの決着を歓迎しており、ムドリク本人は一貫して禁止物質を故意または意図的に使用したことはないと主張しています。

一方で、今回の合意ではムドリク自身がアンチ・ドーピング規則違反を受け入れているため、違反認定そのものが取り消されたわけではありません。

ムドリクの買取オプションはいくら?

今回のトッテナム移籍で特に気になるのが、買取オプションの金額ではないでしょうか。

talkSPORTによると、トッテナムにはシーズン終了後、7500万ポンドでムドリクを完全移籍させられる買取オプションが設定されると報じられています。

7500万ポンドとなると、日本円で約160億円です。かなりの金額ですね。

ただし、ここで重要なのが**「買取義務ではない」**と報じられている点です。

買取オプションと買取義務の違い

契約内容
買取オプションクラブ側が買うかどうかを選べる
買取義務条件を満たすと原則として完全移籍になる

今回報じられているのは買取オプションです。

つまり、「一定条件を満たしたら必ず7500万ポンドで買わなければならない」というわけではありません。

トッテナムとしては、

  • ムドリクが完全復活 → 買取を検討
  • 期待ほど活躍できない → チェルシーへ返却

という判断ができます。

その意味では、トッテナムにとっても比較的リスクを抑えた補強といえそうです。

ムドリクはトッテナムで復活できる?

個人的には、ムドリクにとってトッテナムはかなり面白い移籍先だと思います。

理由は、やはりデ・ゼルビ監督の存在です。

ムドリクの最大の武器を挙げると、

  • 圧倒的なスピード
  • 一気に相手を抜き去るドリブル
  • 左サイドからの縦への突破
  • カウンター時の推進力

などがあります。

一方、チェルシー加入後は、その能力を安定してゴールやアシストにつなげられない試合も少なくありませんでした。

さらに今回は、長期間公式戦から離れています。

いきなり以前以上のパフォーマンスを求めるのは、少し酷でしょう。

だからこそ、シャフタール時代からムドリクの特徴を知っているデ・ゼルビ監督の存在が大きいと思います。

復活のポイント

  • 試合勘を取り戻せるだけの出場時間を確保できるか
  • デ・ゼルビ監督がムドリクのスピードを生かせるか
  • ゴールやアシストという結果につなげられるか

ムドリク本人が「飛躍の年」と語った2021年も、デ・ゼルビ監督のもとでプレーしていました。

チェルシーで見せきれなかった本来のスピードと突破力を、トッテナムでようやく発揮できるのか。

今回の移籍は、ムドリクのキャリアにとってかなり大きな分岐点になりそうです。

まとめ|ムドリクのトッテナム移籍は再起をかけた挑戦

今回は、ムドリクがなぜトッテナムへ移籍するのか、チェルシー退団理由や買取オプションについて紹介しました。

  • ムドリクはチェルシーからトッテナムへ2026-27シーズン終了までのレンタル移籍が正式決定
  • 移籍の背景として、シャフタール時代に指導を受けたデ・ゼルビ監督との再会が注目される
  • チェルシーでは長期離脱後で出場機会が不透明だった
  • 4年間の資格停止処分は控訴後の合意によってすでに服した期間までに短縮され、2026年7月30日から競技復帰が可能になった
  • 現在は公式戦へ復帰できる状態
  • トッテナムには買取オプションが付くと報道
  • 買取額は7500万ポンドと報じられている
  • 買取義務ではなく、トッテナム側が選択できる形とされている

2023年のチェルシー加入時には、世界屈指の若手アタッカーとして大きな期待を集めたムドリク。

しかし、その後は思うような結果を残せず、長期間サッカーから離れる難しい時間も経験しました。

だからこそ、かつて自分の才能を高く評価してくれたデ・ゼルビ監督のもとで再スタートを切れるトッテナム移籍は、ムドリクにとって大きなチャンスです。

チェルシーでは見せきれなかった本来のスピードと突破力を、トッテナムで再び発揮できるのか。ムドリクの「第2章」に注目したいですね。

ABOUT ME
すだこ
はじめまして。サッカー大好き1986年生まれの『すだこ』といいます。 小学校3年生からサッカーをはじめ、高校時代にインターハイと選手権大会で全国ベスト16を経験しています。 当ブログ『リベログ』では、サッカー好きの方やサッカー初心者の方へ向けて、主にプレミアリーグやチャンピオンズリーグなどのサッカー情報を紹介します。