カラバオカップとFAカップの違いとは?歴史・賞金・権威の差を分かりやすく解説!
イングランドのサッカーを観戦していると、リーグ戦の合間に行われるカップ戦の多さに驚くことがありますよね。
カラバオカップやFAカップの違いについて、どのようなルールで運営されているのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
など、気になるポイントがたくさんあるはずです。
この記事では、これら2つの重要なカップ戦の役割や仕組みについて、わかりやすく紐解いていきます。
- 2つのカップ戦の主催団体や歴史的な成り立ち
- プロアマ問わず参加するのかプロ限定なのかという出場条件
- 優勝した際に得られる賞金やヨーロッパの大会への出場権
- 日本国内から試合を楽しむための具体的な視聴メディア
ズバリ結論!2つの大会の違い
【FAカップ】
アマチュアも参加できるオープンな大会。世界最古の歴史を持ち、国内最高峰の権威がある。
【カラバオカップ】
プロ92クラブ限定の大会。若手の登竜門としての側面が強く、権威はFAカップに次ぐ位置づけ。
「ぶっちゃけ、どっちが格上なの?」とよく聞かれますが、歴史も権威もFAカップの方が圧倒的に格上だと自分は思っています!
「違いは後で読むから、とにかく今すぐ試合が観たい!」というせっかちな方へ。各大会の視聴に最もおすすめの配信サービスは以下の通りです。
カラバオカップとFAカップの違いを徹底解説

【5秒でわかる!2つの大会の決定的な違い】
- 参加クラブ:FAカップはアマチュアも参加、カラバオカップはプロのみ
- 歴史と権威:FAカップ(世界最古・最高権威)>カラバオカップ(若手の登竜門)
- 優勝賞金:FAカップ(約3.7億円)>カラバオカップ(約1,500万円)
- 欧州出場権:FAカップ(EL出場権)>カラバオカップ(ECL出場権)
イングランド国内で開催される2つの主要なカップ戦は、一見すると同じようなトーナメントに見えますが、その根底にある理念や運営方式は大きく異なっています。
ここでは、全体像を把握しやすくするため、まず基本的な成り立ちや権威について比較してみていきましょう。
| 比較項目 | FAカップ | カラバオカップ |
|---|---|---|
| 主催団体 | イングランドサッカー協会 (The FA) | イングリッシュ・フットボールリーグ (EFL) |
| 創設年 | 1871年 (世界最古) | 1960年 |
| 対象クラブ | プロ・アマ問わず全登録クラブ | プレミアリーグとEFLのプロクラブ限定 |
主催団体と参加資格のルールの違い
まず、大会を運営している組織と、参加できるクラブの条件が全く違います。
【FAカップ】
イングランド全土のサッカーを統括する「イングランドサッカー協会(The FA)」が主催。
FAに登録しているクラブであれば、アマチュアクラブであっても参加が可能なオープンな大会です。
【カラバオカップ】
プレミアリーグの下部組織にあたるプロリーグを統括する「イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)」が主催。
プレミアリーグとEFLに所属する限られたプロクラブしか参加できないクローズドな大会です。
オープンかクローズドかが最大の鍵
- FAカップは「イングランドサッカー界全体のお祭り」
- カラバオカップは「プロフェッショナル同士の意地がぶつかる舞台」
と捉えると分かりやすいです。
エントリー数とプロ・アマの条件

参加資格の違いは、そのままエントリー数の規模に直結し、大会の雰囲気を大きく変えています。
【FAカップのエントリー数】
約700チーム以上(シーズンにより変動)。
草の根のアマチュアクラブが地区予選から這い上がり、トップレベルのクラブに挑むロマンがあります。
【カラバオカップのエントリー数】
92チーム限定。
プレミアリーグの20クラブと、その下部のプロリーグ(チャンピオンシップ、リーグ1、リーグ2)の72クラブのみで争われます。
世界最古の大会が持つ歴史と権威

歴史の長さと、そこから生まれる国内での権威という点では、両者には明確な差が存在します。
1871年に創設されたFAカップは、現存するサッカーの大会として世界最古の歴史を誇ります。日本の天皇杯なども、この大会をモデルにして作られました。
ジャイアントキリングの魅力と歴史の重み
FAカップでは、格下のアマチュアチームがプレミアリーグのビッグクラブを打ち負かす「大物食い(ジャイアントキリング)」が頻繁に起こります。
これがFAカップの権威と人気を長年支えてきました。
一方のカラバオカップは、平日の夜間開催による入場料収入を目的として1960年に商業的な理由からスタートしたため、歴史と権威ではFAカップに一歩譲る形となっています。
「カラバオ」という名前の由来とスポンサー
初心者の方がよく疑問に思うのが「カラバオってどういう意味?」という点です。
実は、カラバオカップの正式名称は「EFLカップ(フットボールリーグ・カップ)」です。
「カラバオ」というのは、大会のネーミングライツ(命名権)を取得しているタイのエナジードリンクメーカーの企業名なのです。
過去には「ミルク・カップ」や「コカ・コーラ・カップ」など、スポンサーが変わるたびに大会の呼び名も変わってきた歴史があります。
名前自体がブランドとして定着しているFAカップとは対照的に、カラバオカップは商業的な側面がとても強い大会なんですよね。
大会日程とフォーマットの比較
次に、シーズンを通じた大会の日程や、試合のルールについての違いを解説します。近年の欧州サッカーの過密日程化に伴い、伝統的なルールにも大きな変更が起きています。
過密日程を考慮したシーズン日程

各大会は、シーズンにおける役割が異なるため、スケジュールが明確に分けられています。
| 大会名 | 主な開催時期 | シーズンの位置づけ |
|---|---|---|
| カラバオカップ | 8月〜翌年2・3月頃 | シーズン最初の主要タイトル |
| FAカップ | 1月(本格参戦)〜5月 | シーズンのフィナーレを飾る頂上決戦 |
カラバオカップは前半戦に日程が集中しており、FAカップはリーグ戦が佳境を迎える後半戦にピークを迎えます。
準決勝の方式と決勝戦の舞台
決勝戦の舞台はどちらも「サッカーの聖地」と呼ばれるロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されます。しかし、そこに至るまでのフォーマットには変遷があります。
- 過去のカラバオカップ
準決勝はホーム・アンド・アウェーの2試合制で行われていました。 - 現在のカラバオカップ
選手たちの疲労を考慮し、現在は1試合の一発勝負へと完全移行されています。 - FAカップ
伝統的に準決勝からウェンブリー・スタジアムでの一発勝負となります。
引き分け時の再試合制度の廃止
FAカップにおける最大の特徴のひとつが、試合が引き分けに終わった場合に行われる「再試合(リプレイ)」の制度でした。
しかし、この伝統的なルールは現在では撤廃されています。

伝統よりも選手の保護が優先
下部リーグのチームにとっては、ビッグクラブの巨大スタジアムで再試合ができれば莫大な利益を得られる夢のシステムでした。
しかし、現代サッカーの殺人的なスケジュールによるトップ選手の疲労を考慮し、現在では同点の場合は再試合を行わず、延長戦やPK戦でその日のうちに決着をつける方式が採用されています。
過密日程の影響で惜しまれつつも完全廃止となった、FAカップの伝統的な「再試合(リプレイ)」ルールの歴史や、下部クラブにもたらしていた莫大な恩恵については、以下のページでより深く掘り下げています。
\FAカップの再試合(リプレイ)の歴史と背景について詳しく読む/
延長戦とPK戦のルールの違い
試合を観戦する上で知っておきたいのが、「90分で同点だった場合の決着方法」の違いです。ここでも両大会でルールが異なります。
【FAカップの決着方法】
再試合の廃止に伴い、90分で同点の場合は「前後半15分ずつの延長戦」を行い、それでも決着がつかない場合にPK戦へ突入します。
【カラバオカップの決着方法】
過密日程を避けるため、決勝戦を除いて「延長戦は行わず、即座にPK戦」で決着をつけるルールが採用されています。
カラバオカップでいきなりPK戦が始まるのは、選手の負担を極力減らすための合理的な配慮だと言えますね。
欧州組を保護する特例のシード制

過密日程への対策として、大会の組み合わせ抽選にも複雑な仕組みが導入されています。
- 欧州大会出場組のシード権
UEFAのコンペティションに出場するトップクラブは、カラバオカップでは3回戦から参戦するシード権が与えられます。 - 特例の隔離措置
さらに近年では、チャンピオンズリーグなどの欧州大会の日程拡大により、欧州組のクラブ同士が序盤の3回戦で直接対決しないよう、組み合わせ抽選で人為的に隔離する特例措置も取られるようになりました。
優勝賞金と歴代優勝クラブの傾向
カップ戦を制することで得られる恩恵は、賞金だけではありません。
ここでは、クラブが得られる具体的なメリットや、各大会でどのようなチームが強さを発揮しているのかを比較します。
優勝賞金にみられる圧倒的な格差
FAカップとカラバオカップでは、優勝した際にクラブに支払われる賞金に数十倍の開きがあります。以下はあくまで目安の金額です。
| 大会名 | 優勝賞金 (目安) | 賞金以外の主な経済的恩恵 |
|---|---|---|
| FAカップ | 約200万ポンド (約3億7,600万円) | テレビ中継による莫大な放映権料の分配 |
| カラバオカップ | 約10万ポンド (約1,500万円) | 平日夜間開催によるスタジアム入場料収入 |

カラバオカップの賞金はトップ選手の給料と比較するとかなり控えめであり、金銭的な利益よりも別の目的が重視されていることがわかります。
1,500万円でも一般人からすれば大金ですが、プレミアのトップ選手の「週給」より安いこともあるんです。そりゃあビッグクラブが主力を休ませて若手を試すのも納得ですよね……!
なお、これらカップ戦の賞金額と比較すると、世界最高峰と言われるプレミアリーグ自体の規模感はさらに桁違いです。
長丁場のリーグ戦を戦い抜いたクラブが得られる圧倒的な分配金システムに興味がある方は、あわせて以下の解説ページをご覧ください。
ヨーロッパリーグなどへの出場権

国内のカップ戦で優勝することは、翌シーズンのヨーロッパの舞台へ進出するための極めて重要なルートとなります。
獲得できる出場権の違い
- FAカップ優勝
UEFAヨーロッパリーグ(UEL)への出場権 - カラバオカップ優勝
UEFAカンファレンスリーグ(UECL)への出場権
上位に食い込むのが難しい中堅クラブにとっては、カラバオカップを制してヨーロッパへの切符を手にする方が現実的な目標となることも多いのです。
歴代最多優勝を誇るクラブの傾向

それぞれの大会で強さを発揮するクラブにも、少しずつ違いが見られます。
【FAカップの顔ぶれ】
歴代最多優勝はアーセナル、次いでマンチェスター・ユナイテッドです。
権威の高い大会だけに、歴史と伝統のあるビッグクラブが本気でタイトルを取りにくる傾向が強いです。
【カラバオカップの顔ぶれ】
歴代最多はリヴァプールですが、近年ではマンチェスター・シティが驚異的なペースで優勝回数を伸ばしています。
圧倒的な選手層を持つクラブが強さを発揮しやすい大会です。
若手と主力メンバーの起用の違い

大会の権威や開催時期の違いは、各クラブの監督による選手の起用方法にも決定的な影響を与えます。
【FAカップの戦術】
シーズン終盤に差し掛かるため、どのクラブも大胆な若手起用を控え、ベストメンバーに近い陣容で本気でタイトルを取りにいきます。
【カラバオカップの戦術】
シーズン序盤に行われるため、ビッグクラブは若手選手の登竜門や控え選手のコンディション調整の場として戦略的に活用します。
マンチェスター・シティやアーセナルといった、過酷な複数大会を並行して戦い抜くトップクラブの事情についてさらに詳しく知りたい方は、イングランドサッカーを牽引する強豪勢の歴史をまとめた以下のページもおすすめです。
\プレミアリーグを牽引する「ビッグ6」の特徴と歴史をチェックする/
強豪クラブが「カラバオカップ」でどんな若手のダイヤの原石を起用するのか、「FAカップ」でどれだけガチのメンバーを組んでくるのか。この背景を知った上で試合を観ると、監督の采配の意図がわかって何倍も面白いですよ!
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日本国内での試合の視聴方法
最後に、日本のサッカーファンにとって非常に重要な、試合の視聴環境について整理しておきます。
熱狂をリアルタイムで楽しむためには、どのプラットフォームを選ぶべきなのでしょうか。
独占配信権を持つ放送メディア

カラバオカップの日本国内における放映権は、スポーツ専門の動画配信サービスであるDAZNが保有しているケースが一般的です。
ビッグクラブが参戦する序盤のラウンドからライブ配信されています。
一方、FAカップについては、現在はU-NEXTが独占配信を行っています。
プレミアリーグの配信も手掛けるU-NEXTの「サッカーパック」等を利用することで、世界最古のカップ戦の熱狂を余すことなく楽しむことができます。
DAZNやU-NEXTのプランの選び方
視聴目的(カラバオカップかFAカップか)に合わせてプラットフォームを選ぶ必要があります。
また、他社のサービスとセットになったプランを活用することで、費用対効果を高められる場合があります。
| 視聴プランの例 | 特徴・メリット |
|---|---|
| U-NEXT サッカーパック | 【FAカップ視聴】 プレミアリーグも視聴可能。 単体契約のほか、U-NEXTの月額プランで付与されるポイントを充当してお得に楽しむことも可能 |
| DMM×DAZNホーダイ | 【カラバオカップ視聴】 DMMプレミアムとセットになった、コストパフォーマンスに優れた人気のプラン |
| DAZN for docomo | 【カラバオカップ視聴】 ドコモ回線利用者向け。dポイントの還元などがあり、ドコモ経済圏の方にお得 |
| DAZN 年間プラン | 【カラバオカップ視聴】 一括支払いで月額あたりの料金を抑える、公式サイトからの直接契約プラン |
自分も昔は「どこで配信してるか分からない!」と悩んでいましたが、今はもう視聴目的に合わせてこの2つのサービスを押さえておけば、イングランドサッカーはバッチリ楽しめます!
ご自身の観たい大会に合わせて、以下の公式サイトからキャンペーン等をご確認ください。(※キャンペーンは予告なく終了する場合があります)
放送局が変動する可能性と注意点
海外サッカーの放映権はプラットフォーム間での競争が激しく、非常に流動的です。
過去にもFAカップの放映権がDAZNやSPOTV NOWからU-NEXTへ移行したように、新しいシーズンが開幕するタイミングなどで、別のサービスに権利が移る可能性も十分に考えられます。
最新情報とご契約前の確認事項 当記事で紹介している視聴方法やプランに関する情報は、あくまで一般的な目安となります。スポーツの放映権や動画配信サービスの料金状況は頻繁に変動するため、正確な情報は必ず各サービスの公式サイトをご自身でご確認ください。最終的なご契約の判断は、専門家へのご相談も含め、自己責任にてお願いいたします。
まとめ|プロの頂点と全クラブの祭典

カラバオカップとFAカップは、どちらもイングランドサッカーを語る上で欠かせない大会ですが、その歴史的背景や目指す方向性は全く異なります。
- カラバオカップ
プロの精鋭たちによって争われ、シーズン最初の王者を決める実利的なトーナメント。若手の登竜門としての側面も強い。 - FAカップ
アマチュアを含む全加盟クラブが下剋上を夢見て頂点を目指す、世界最古のロマンあふれる祭典。賞金も高く、権威も絶大。 - 共通の課題
欧州大会の過密日程による影響を受け、再試合の廃止などフォーマットの変更を余儀なくされている。 - 視聴方法
DAZNなどを中心に配信されるが、放映権の移動には常に注意が必要。
この2つの大会が共存しているからこそ、イングランドのサッカーカレンダーはこんなにも過酷で、そして熱狂的なのだと自分は思っています。
次にカップ戦を見る際は、それぞれのクラブがどちらの大会にどんな思いで臨み、誰をピッチに送り出しているのか、ぜひ戦術的な背景にも注目して楽しんでみてくださいね。

