- プレミアリーグのビッグ6って何?
- ビッグ6各チームの特徴を知りたい!
- ビッグ6同士のライバル関係を知りたい!
- ビッグ6がリーグに与える影響は?
プレミアリーグは、世界中のサッカーファンを魅了する舞台であり、その中心には「ビッグ6」と呼ばれる強豪クラブたちがいます。
これらのクラブは、独自の歴史と伝統を持ち、フィールド上での激しい競争を通じてファンを熱狂させてきました。
本記事では、ビッグ6の成り立ちや特徴を深掘りし、ライバル関係やリーグ内外での影響力について詳しく解説します。
プレミアリーグのビッグ6とは
プレミアリーグのビッグ6とは、現在のイングランド・プレミアリーグで特に注目される6つのクラブを指します。
ビッグ6は、資金力や選手力、ファンの支持において他クラブを上回り、プレミアリーグの名声を支える大きな主軸となっています。
ビッグ6はリーグの上位を常に占め、競争の激化とリーグの興奮を生み出してきました。
ビッグ6の前身(ビッグ4の誕生)
ビッグ6が定着する前には、「ビッグ4」と呼ばれる時代がありました。
プレミアリーグ創設から強豪として知られていた、以下の4クラブによって構成されていました。
2000年代に入ると、この4クラブが毎シーズンのようにタイトルレースを席巻し、プレミアリーグを代表する存在として君臨していました。
チェルシーのロシア資本による買収やマンチェスター・ユナイテッドのアメリカ資本による経営が追い風となり、ビッグ4の時代が形成されたのです。
ビッグ6の台頭
ビッグ4の時代が続く中、2010年代に入ると、
といった新たな2クラブが勢力を拡大し、プレミアリーグの勢力図は大きく変わり始めました。
マンチェスター・シティは、アブダビ・ユナイテッドグループによる買収後、豊富な資金力を背景にトップレベルの選手を獲得し、一躍リーグの頂点に躍り出ました。
トッテナム・ホットスパーはポチェッティーノ監督の指揮のもと、若手育成と戦術的な革新を進め、上位に定着しました。
これらの新勢力の台頭により、プレミアリーグ上位はビッグ6と呼ばれる構成へと変わり、リーグ全体の競争が激化することとなりました。
プレミアリーグのビッグ6(BIG6)|各チームの特徴と魅力
プレミアリーグの「ビッグ6」と呼ばれるクラブチームは、その実力と歴史の両面で特筆すべき存在です。
それぞれのチームには独自のスタイルと魅力があり、多くのファンを惹きつけています。
ビッグ4の特徴
ビッグ4と称される以下の4クラブについては、別記事で詳しく解説しています。
マンチェスター・シティ
本拠地 | マンチェスター(イングランド北西部) |
創立 | 1880年 |
ホームスタジアム | エティハド・スタジアム |
成績 (プレミアリーグ創設後) | リーグ優勝7回 |
愛称 | シティズンズ (Citizens) |
マンチェスター・シティは、ユナイテッドと同じくイングランド北西部に位置するマンチェスターを本拠地とするクラブで、「シティズンズ」の愛称で親しまれています。
エティハド・スタジアムを本拠地とし、スタジアムには毎試合多くのファンが訪れ、その熱狂ぶりは他クラブにも劣らないものがあります。
シティがメガクラブとなった背景には、2008年にUAEのアブダビグループがクラブを買収して資金力が増強したことにあります。
それによって世界各国から優秀な監督や選手を獲得できるようになり、あっという間にメガクラブへと成長しました。
2011-12シーズンにプレミアリーグ創設後初優勝を果たすと、
という結果を残し、世界屈指の強豪クラブとして地位を確立しました。
近年では、2020シーズンから4連覇という偉業を達成しました。
マンチェスター・シティもまた、下部組織の育成に莫大な資金を費やして近年着実に力を付けています。
イングランド代表でも欠かせない選手となったフォーデンは、マンチェスター・シティの下部組織が生み出した最大のスター選手の一人です。
ペップ・グアルディオラ監督の就任後、ポゼッションベースに斬新な戦術を加え、攻撃的なスタイルで他を寄せ付けないサッカーを展開しています。
世界各国のスター選手を抱え、深い層のあるチーム編成によって、国内外で数多くのタイトルを獲得しています。
ハーランドなど若くて優秀な選手の獲得にも力を入れてますね。
トッテナム・ホットスパー
本拠地 | ロンドン |
創立 | 1882年 |
ホームスタジアム | トッテナム・ホットスパー・スタジアム |
成績 (プレミアリーグ創設後) | リーグ優勝0回 |
愛称 | スパーズ (Spurs) |
トッテナムはロンドン北部を本拠地にするクラブで、同じ地域を本拠地としているアーセナルとはライバル関係にあります。
ホームスタジアムは2019年に完成されたばかりで、「Spurs(スパーズ)」の愛称で親しまれています。
中堅クラブだったトッテナムは、「安く買った若い選手を上手く育てて高く売る」といった中堅・下位クラブが生き残るのと同じ手段で経営を安定させてきました。
やりくり上手の「レヴィ会長」が連れてきた原石を「ポチェッティーノ監督(2014-19)」が上手く育て上げ、戦力を増強していました。
プレミアリーグ優勝はまだありませんが、毎シーズン優勝を争えるビッグクラブに成長しました。
トッテナムは育成面でも成果を出し、「イングランド屈指の育成クラブ」とも評されています。
といった選手を若いころに発掘し、世界のトップレベルで戦えるまでに成長させました。
他のビッグクラブよりもコストを抑えながらも優勝争いに参加しているのは、トッテナムだけともいえるでしょう。
ベイルやモドリッチもトッテナムからビッグクラブへと移籍しましたね。
ビッグ6(BIG6)のライバル関係
「ビッグ6」それぞれのクラブ間には長い歴史と対立があり、地域の誇りや実力をかけた複雑なライバル関係が形成されています。
ダービーマッチと言われる特別な対戦では、地域の誇りとクラブの栄誉を賭けた激しい戦いが繰り広げられます。
ここでは、プレミアリーグ内の特に熾烈な4つのライバル関係を見てみましょう。
ノースウェスト・ダービー(マンチェスター・ユナイテッドvsリバプール)
イングランド北西部の派遣を争う2クラブの対決は、「ノースウェスト・ダービー」と呼ばれ、数十年にわたる因縁がファンや選手に特別な意味を持たせています。
1894年にマンチェスター運河が開通して以来、一層深まった都市間のライバル意識がこのダービーにも影響を与えています。
両クラブは数多くのタイトルを獲得しており、ファンの間では「イングランドで最も名高い対戦」と称されています。
両クラブが欧州でも高い地位にあることから、世界中のサッカーファンが注目しています。
ビッグロンドン・ダービー(アーセナルvsチェルシー)
「ビッグロンドン・ダービー」は、アーセナルとチェルシーの間で行われる伝統的な試合で、両クラブともロンドンを拠点とし、その競争は都市の覇権を争うものです。
1907年から続く長い歴史を持ち、多くの記憶に残る名勝負を生み出してきました。
2000年代に入りチェルシーが力をつけたことで、アーセナルとの対立はさらに過激になることに。
アーセナルからチェルシーへの移籍劇や、リーグカップ決勝での乱闘騒ぎなど、ピッチ内外での出来事が一層の緊張感を生んでいます。
ロンドンのサポーターだけでなく、世界中のサッカーファンに大きな興奮とドラマを提供し続けています。
マンチェスター・ダービー(ユナイテッドvsシティ)
イングランド・マンチェスターを舞台に繰り広げられる「マンチェスター・ダービー」は、ユナイテッドとシティによる壮絶な戦いです。
1881年に始まった伝統あるこのダービーは、両クラブの栄光とプライドがかかった一戦として、マンチェスター市民の注目を集め続けています。
1970年の大怪我事件や両クラブ間での激しい試合展開は、サポーターの感情を高ぶらせ、ダービーの熱狂度を一層高めました。
このダービーは、両クラブにとってただの試合以上の意味を持ち、
をかけた戦い。
勝利は格別な意味を持ち、決して譲れない一戦となります。
世界トップレベルの選手たちが繰り広げる華麗なプレーと、緻密な戦術が見どころです。
ノースロンドン・ダービー(アーセナルvsトッテナム)
「ノースロンドン・ダービー」は、アーセナルとトッテナムが対戦する、ロンドン北部を舞台にした激しいライバル関係です。
ライバル関係は1913年、アーセナルがハイベリーに拠点を移したことから始まり、さらに1919年のリーグ再編が2クラブ間の確執を深めました。
2001年にソル・キャンベルがトッテナムからアーセナルに移籍した事件は、サポーターの緊張感を一層高め、このダービーの歴史に刻まれる出来事となりました。
が対抗意識を増幅させ、両クラブのファンにとっては非常に感情的なイベントになります。
アーセナルの無敗優勝をトッテナムの地で決定づけたり、ノースロンドンのプライドを賭けたダービーで、常に息をのむ展開が期待されます。
プレミアリーグ全体におけるビッグ6(BIG6)の影響
プレミアリーグのビッグ6は、リーグの人気と収益に大きな影響を与えます。
ビッグ6が持つ巨大な資金力と国際的なファン層は、試合の視聴数を押し上げるだけでなく、スポンサー収入をもたらし、リーグ全体の魅力を高めています。
他のリーグと比べても、その影響力は群を抜いているといえるでしょう。
リーグの人気と収益への影響
ビッグ6の試合は世界中で注目されており、大規模なテレビ契約やライセンス収入を生み出しています。
- ビッグクラブ同士の試合は多くの観客を引き付け、各クラブのグッズ売り上げも伸びる
- 国際的なプレシーズンツアーやイベントも成功し、リーグ全体のブランド価値を高める
このように、ビッグ6の影響は、プレミアリーグを世界で最も商業的に成功するサッカーリーグに押し上げていると言っても過言ではありません。
マンCやチェルシーは、アメリカツアーでバルセロナやレアル・マドリードなどと対戦しました。
各チームの移籍市場での影響力
ビッグ6と呼ばれる各クラブは、移籍市場でも大きな影響力を持っています。
ビッグクラブはトップレベルの選手を確保するために莫大な資金を投入し、他のクラブを引き離す存在です。
新たなスター選手を次々と獲得し、チームの競争力を維持するのに役立っています。
ビッグ6が市場で活発に動くことで、他クラブの移籍市場の活性化にも間接的に影響を及すので、リーグ全体の底上げにも貢献するという側面もあります。
プレミアリーグ全体の競争力への貢献
ビッグ6は、プレミアリーグ全体の競争力を高める上で重要な役割を果たしています。
- 質の高いパフォーマンスが他クラブに大きな闘争心やチャレンジ精神を与え、リーグ全体のレベルを押し上げています。
- 競争意識の高さが試合のクオリティを向上させて観客にとっても魅力的なリーグになっている。
プレミアリーグは常に新しい才能が生まれ、成長していくことができる活発なリーグであり続けています。
競争意識の高さや各クラブのレベルが拮抗しているので、ジャイアントキリングがおこることも多いです。
国際的な影響とファンの広がり
ビッグ6の影響は国内だけでなく、世界各国にも広がっています。
ビッグ6の各クラブは、
- 国際大会で成功を収めている
- 多くの外国人選手が在籍している
- スター選手が多い
ということもあり、文化の多様性を高めています。
各クラブのファンは世界中に広がり、プレミアリーグ全体の国際的認知度が向上しています。
ソーシャルメディアを通じた交流や、現地でのファンイベントが増加していることもあって、クラブの影響力はさらに強化されています。
プレミアリーグの勢力図は変わりつつある?
プレミアリーグの勢力図は近年、大きな変動を見せています。かつては「ビッグ6」と呼ばれるトップクラブが長年支配してきましたが、その均衡が崩れ始めています。
その象徴として特筆すべきは、2015-16シーズンのレスター・シティの奇跡の優勝。この出来事を皮切りに中堅クラブが台頭し始め、リーグ全体の競争が激化しています。
ビッグ6の牙城が崩れることになったきっかけ
ビッグ6の牙城が崩れた大きなきっかけは、2015-16シーズンのレスター・シティの驚異的な快進撃ともいえるでしょう。
ラニエリ監督のもと、ジェイミー・ヴァーディーを中心とする素早いカウンター攻撃が功を奏し、残留が目標だったクラブが2試合を残して優勝を決めてしまいました。
シーズン前のレスター優勝のオッズは5001倍であり、奇跡のような偉業を成し遂げたことから「ミラクル・レスター」と称され、多くのサッカーファンに強い印象を残しました。
当時の日本代表「岡崎慎司選手」の活躍も影響し、レスターの成功は単なる一時的なものではなく、他の中堅クラブにも大きな勇気を与えました。
当時のレスターの試合はワクワクがとまりませんでした。
中堅クラブの台頭
レスター・シティの成功は他の中堅クラブにも大きな影響を与えました。
といったクラブは、巧みな補強やアカデミー出身の若手選手の台頭もあり、リーグ上位進出を果たしています。
2022-23シーズンでは、
- ニューカッスルがリーグ4位に入りチャンピオンズリーグ出場
- ブライトンが6位に入りヨーロッパリーグ出場
するなど、目覚ましい活躍を見せています。
莫大な放映権の流入により中堅クラブが資金力を増し、ビッグ6の牙城を崩す可能性があるのではないか?」といわれています。
中堅クラブの台頭によりプレミアリーグ全体の競争が一層激化し、今後もプレミアリーグの勢力図はさらに変わっていくことが予想されます。
ジャイアントキリングが多いのもプレミアリーグの特徴といえるでしょう。
プレミアリーグのビッグ6(BIG6)とは|まとめ
プレミアリーグの「ビッグ6」とは、毎シーズンのようにリーグ上位の上位争いを繰り広げる実力と人気を兼ね備えた6つのビッグクラブを指す言葉です。
呼称が広がったのは、ビッグ4に加えて、マンCとトッテナムが活躍するようになった2010年代にかけて。
それぞれのチームが独自のスタイルを持って競争を繰り広げています。
これらなしでは、ここまでの成功はなかったでしょう。
ビッグ6は常にプレミアリーグの最前線で活躍し、国内外で多くのタイトル獲得を目指し続けています。ファンにとっては誇らしく、他クラブにとっては立ちはだかる大きな壁となっています。
プレミアリーグは、ビッグ6の存在によって、これからも魅力的で活気のあるリーグとなり続けるでしょう。
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