グーナーとは?ガナーズとは?意味の違いや大砲の由来、正しい使い分けを徹底解説
最近、プレミアリーグのアーセナルが強いですよね。冨安健洋選手が在籍していたこともあり、試合を見るようになったファンも多いのではないでしょうか。
アーセナルの試合を見ているとよく耳にするのが以下の言葉。
「どっちも同じ意味じゃないの?」「なんで大砲がマークなの?」と疑問に思うこともありますよね。
実はこの2つの言葉には、明確な使い分けと、チームの歴史に深く関わる面白い由来があるんです。
本記事では、ガナーズとグーナーの違いや由来をわかりやすく説明し、あなたがもっとアーセナルのサッカーを楽しめる手助けをします。
意味や由来を知れば、プレミアリーグ観戦がさらに楽しくなるでしょう。
- 「ガナーズ」と「グーナー」の決定的な違いと正しい使い分け
- アーセナルのエンブレムに「大砲」が描かれている歴史的理由
- 日本の芸能人や世界のセレブにも多い「グーナー」の有名人
- SNSやスタジアムで使われる「COYG」などの専門用語
グーナーとは?ガナーズとは?愛称の意味

まずは基本中の基本、この2つの言葉がそれぞれ何を指しているのか、そしてなぜ似ているようで違う言葉が存在するのかを整理しましょう。
ここを理解すれば、SNSや会話での使い分けも完璧です。
アーセナルの愛称ガナーズの由来
まず「ガナーズ(The Gunners)」ですが、これはアーセナルというチーム自体の愛称です。
英語で
を意味する言葉で、チームのエンブレムに描かれている大砲(Gun)に由来しています。
アーセナルはもともと、軍需工場の労働者たちによって作られたチームでした。
- 自分たちのルーツである「兵器工場(Arsenal)」と、
- そこで働く「砲撃手(Gunner)」の誇り
これらを込めて、チームそのものをガナーズと呼ぶようになったのです。
実況や解説で「ガナーズの攻撃が~」と言っていたら、それはチーム全体のことを指していると思って間違いありません。
ファンの愛称グーナーの意味
一方で「グーナー(Gooner)」は、アーセナルを応援するファンやサポーターのことを指します。
つまり、私たちファンの総称ですね。選手やチームをグーナーとは呼びません。
この言葉の語源には諸説ありますが、もともとは「Gunner」に、英語で「愚か者」や「変人」を意味するスラング「Goon」を掛け合わせたものだと言われています。
「勝っても負けても、バカみたいにこのチームを愛してしまう」という、ファンの自虐と愛情が入り混じった、なんともイギリスらしいユーモアのある呼び名です。
ガナーズとグーナーの明確な違い
まとめると、使い分けは非常にシンプルです。
例えば、「私はグーナーです(私はアーセナルファンです)」とは言いますが、「私はガナーズです」とは言いません。
逆に、「今日のガナーズは調子がいい」とは言いますが、「今日のグーナーは調子がいい(応援の調子が良いという意味なら通じますが)」とはあまり言いませんね。
この主語の違いを意識すると、初心者卒業です。
英語のスペルと発音のポイント
英語のスペルで見ると、違いがよりはっきりします。
| カタカナ | 英語スペル | 発音のニュアンス |
|---|---|---|
| ガナーズ | Gunners | ガ(Ga)にアクセント。 短く切る感じ。 |
| グーナー | Gooner | グー(Goo)と伸ばす。 少し間延びした響き。 |
SNSのハッシュタグなどでも、チーム公式の話題には「#Gunners」、ファン同士の交流には「#Gooner」が使われる傾向があります。
海外のファンと交流する際も、このスペルの違いは重要なので覚えておくと便利ですよ。
アーセナルの歴史と大砲のロゴの関係性

アーセナルの象徴といえば、あの大砲のエンブレム。
「サッカーチームなのになぜ武器?」と不思議に思うかもしれませんが、そこには労働者階級の誇りが詰まった歴史がありました。
紋章に描かれた大砲の歴史的背景
アーセナルのエンブレムに大砲が描かれているのは、チームの創設地が関係しています。
1886年、ロンドンの南東部にある「ウーリッチ(Woolwich)」という地区でチームは産声を上げました。
当時、このウーリッチ地区には「ロイヤル・アーセナル(王立造兵廠)」という巨大な兵器工場がありました。
そこで働いていた労働者たちが、「ダイアル・スクエア」という名前でサッカーチームを結成したのが、現在のアーセナルの始まりです。
つまり、大砲はただのデザインではなく、創設者たちの職業とアイデンティティそのものなのです。
軍需工場と労働者階級の誇り
当時の労働者たちは、過酷な労働環境の中でサッカーを唯一の楽しみとしていました。
自分たちが製造している大砲をチームのシンボルに掲げることで、「俺たちはここで生きているんだ」という誇りを示したかったのかもしれません。
その後、チームはロンドン北部のイズリントンへ移転しますが、この「大砲」のモチーフだけはずっと受け継がれています。
現代の洗練されたスタジアムになっても、ルーツである「工場の労働者魂」を忘れない姿勢が、多くのファンを惹きつける理由の一つだと自分は思います。
(出典:Arsenal.com『Why are Arsenal called The Gunners?』)
狂気的なファンを指すスラング説
先ほど「グーナー」の由来で少し触れましたが、「Goon(愚か者)」という言葉が定着した背景には、1970年代から80年代にかけてのフーリガン文化の影響もあったと言われています。
当時のサポーターは今よりもずっと荒々しく、熱狂的でした。
他チームのサポーターから「あいつらはクレイジーだ」と揶揄されることもありましたが、アーセナルファンはそれを逆手に取り、「ああ、俺たちはクレイジーなグーナーだ!」と開き直って自称し始めたという説もあります。
ネガティブな言葉をポジティブなアイデンティティに変えてしまうパワーはすごいですよね。
愛称が定着した時期と経緯
「ガナーズ」という愛称はチーム創設初期から使われていましたが、「グーナー」という呼び名が一般的に定着したのは、もう少し後のことです。
1990年代以降、チームが黄金期を迎えるにつれて、ファンの愛称として世界中に広まりました。
現在ではクラブ公式も「Gooner」という言葉を使い、ファン向けのグッズやコンテンツを展開しています。
歴史の中で自然発生的に生まれ、公式にも認められた、まさにファンとクラブが共に育てた愛称だと言えます。
世界や日本の有名芸能人グーナー

アーセナルは世界的な人気クラブだけあって、有名人の中にも熱狂的な「グーナー」がたくさんいます。
彼らのエピソードを知ると、より親近感が湧くかもしれません。
熱狂的な日本の芸能人ファン一覧
日本で有名なグーナーといえば、以下の方々が代表格です。
| 名前 | 職業 | グーナー度・エピソード |
|---|---|---|
| ハリー杉山 | タレント | 日本のグーナー代表格。 父親がイギリス人で幼少期からの生粋のファン。 SNSでの熱量が凄い。 |
| 笹木香利 | タレント | ガチすぎる観戦スタイルと豊富な知識量で、サポーターからも一目置かれる存在。 |
| 池田エライザ | 女優 | インスタグラムでアーセナルの帽子(グッズ)を着用し、ファン界隈を騒然とさせた。 |
世界のセレブや王室のファン
世界に目を向けると、さらに豪華な顔ぶれが並びます。
王室にもファンがいる?
実は、故エリザベス女王もアーセナルファンだったという噂があります。
バッキンガム宮殿にチームを招待した際のエピソードなどから、王室の中にも隠れグーナーがいるのでは?とまことしやかに囁かれています。
現地ロンドンでのファンの評判
現地ロンドンでは、アーセナルファンは「情熱的だが、どこか知的で皮肉屋」というイメージを持たれることがあります。
かつてのベンゲル監督の影響もあり、美しいパスサッカーを好む傾向があるからかもしれません。
スタジアム周辺のパブでは、試合前から歌い、飲み、議論を交わすグーナーたちの姿が見られます。
労働者階級のルーツを持ちながらも、多様な人種や階層の人々が「アーセナルが好き」という一点で繋がっている光景は、本当に素晴らしいものです。
冨安健洋選手へのファンの反応
日本人として誇らしいのは、冨安健洋選手への現地ファンの愛されぶりです。
彼が加入した直後から、その献身的なプレーと守備能力は高く評価され、スタジアムでは「Super Tom(スーパー・トム)」というチャント(応援歌)が歌われています。
現地のグーナーたちに「トミヤスはどう?」と聞けば、多くの人が親指を立てて「彼は最高だ」「安定感が違う」と答えてくれるはずです。
日本人選手がこれほど愛されているのを見ると、同じ日本人グーナーとして鼻が高いですよね。
ケガの影響で退団した現在でもグーナーやガナーズに愛されています。
グーナーとガナーズ|応援現場での使い分けと用語解説

実際に試合を見たり、SNSで情報を追ったりする際に知っておくと便利な、グーナーならではの用語や習慣を紹介します。
サポーターが自称する際の心理
私たちファンが「自分はグーナーだ」と名乗る時、そこには単なる「ファン」以上のニュアンスが含まれています。
「苦しい時期も、良い時期も、共に乗り越えてきた仲間」という連帯感です。
アーセナルは無敗優勝などの黄金期もあれば、なかなか勝てない低迷期もありました。
そんな時でも見捨てずに応援し続けてきたという自負が、「グーナー」という言葉には込められているのです。
COYGという略語の意味と使い方
SNSなどでよく見かける「COYG」という文字列。これは「Come On You Gunners(行け!俺たちのガナーズ!)」の略です。
非常に便利な言葉なので、Twitter(X)などでつぶやく際はぜひ付けてみてください。世界中のグーナーと繋がれますよ。
ライバルチームとの関係性と呼称
アーセナルには、同じ北ロンドンに本拠地を置く宿敵「トッテナム・ホットスパー」というライバルがいます。
この2チームの対戦は「ノースロンドン・ダービー」と呼ばれ、シーズンで最も盛り上がる試合の一つです。
グーナーの間では、
- ライバルのことをあえて名前で呼ばず「あいつら」と言ったり、
- 少し揶揄するようなチャントを歌ったりする文化もありますが、
これもフットボール文化の一部。
ただし、過激になりすぎないよう、あくまでスポーツのライバル関係として楽しむのが大人のマナーですね。
スタジアムで感じるファンの熱量
本拠地「エミレーツ・スタジアム」での応援は圧巻です。
特に試合開始前に歌われるアンセム「The Angel (North London Forever)」の大合唱は、鳥肌が立つほどの迫力があります。
あの空間にいる全員が「ガナーズ」を愛する「グーナー」であり、大砲のエンブレムの下に集った仲間だと実感できる瞬間です。
もし機会があれば、ぜひ現地でその熱量を感じてみたいものですね。
まとめ|グーナーはファンの愛称、ガナーズはチームの愛称
今回は「グーナーとは」「ガナーズとは」という疑問から、その由来や歴史、ファンの実態までを深掘りしました。
- ガナーズはチームの愛称、グーナーはファンの愛称。
- 由来は軍需工場の「大砲」と「労働者」の誇りにある。
- 世界中に熱狂的なグーナーがおり、冨安選手も愛されている。
- 「COYG」などの合言葉で、世界中のファンと繋がれる。
言葉の意味を知ると、チームへの愛着もより一層深まりますよね。今日からあなたも胸を張って「私はグーナーだ!」と名乗ってください。
そして一緒に、ガナーズの勝利を応援しましょう。COYG!


