サッカー日本代表の試合で『サムライブルー』という言葉を聞いたことありませんか?
実は、男子サッカー日本代表の〝愛称〟なのですが、なぜサムライブルーと呼ばれているのかわかりませんよね。
そこで本記事では、サッカー日本代表が『サムライブルー』と呼ばれる起源や由来、込められた意味について紹介します。
- サッカー日本代表がサムライブルーと呼ばれる意味を知りたい人
- サッカー日本代表がサムライブルーと呼ばれる由来を知りたい人
- サッカー日本代表のカラーが青色の理由を知りたい人
目次
サムライブルーの起源〝ブルー(青色)〟とは
女子サッカーが『なでしこジャパン』と呼ばれるように、男子サッカーにも愛称があって『サムライブルー(SAMURAI BLUE)』と呼ばれています。
まずは、サムライブルーの〝ブルー〟について、なぜサッカー日本代表のカラーは青色になったのか、サムライブルーの起源を見ていきましょう。
サムライブルーの由来(なぜ青色なのか)
「日本の国土を象徴する海と空の青」と一般的に考えられていますが、実際は後になってつけられた理由で、なぜ青なのかということは文献が残っておらず不明です。
日本のユニフォームは、戦前に水色を採用しており、戦後もそれが引き継がれていました。1964年の東京オリンピックでは上下とも白となり、メキシコオリンピックでは白のユニフォーム+紺色のパンツが使用されました。これ以降は白と紺色が基調となっています。1988年以降に赤と白のユニフォームが採用された時期がありましたが、1992年には再び白と青のユニフォームに戻りました。それ以降は青と白を採用しており、現在のSAMURAI BLUEに象徴されるように青を使用しています
日本サッカー協会が述べているように、サムライブルーがなぜ〝ブルー(青色)〟なのかということは文献が残っていないために不明なようですね。
わかっていることは戦前から水色のユニフォームを着用していて、それが現代まで続いているということのみで、『日本=青色』という理由は後付けされているようです。
『日本の海と空の青』をイメージした説
日本サッカー協会にも記述されているように、『日本の国土を象徴する海と空の青』をイメージしたものではないかと、一般的には考えられています。
日本という国は周囲を海で囲まれているので、みんながイメージしやすいように、誰にでもわかりやすいように後付けされたのでしょう。
『縁起がいい』という説
1936年(昭和11年)のベルリンオリンピックで、日本代表は優勝候補だったスウェーデン代表を破りました。
これは『ベルリンの奇跡』と呼ばれているそうで、その時着用していたユニフォームが〝青色〟だったということで、縁起がいいため日本代表に青色が定着したのではないでしょうか。
『強かった大学が着用』していた説
まだプロが無い時代の話までさかのぼるのですが、その時代はクラブチームと同じくらい大学のチームが強かったそうです。
日本サッカー初期の頃に強かったのが東京大学のチームで、そのチームがライトブルーのユニフォームを着用していたという説もあります。
『欧米人がジャパンブルーと名付けた』説
日本の国旗だけを見ると、日本=赤というイメージがありますが、なぜ青色が日本を象徴する色になったのでしょうか。
明治期に来日した欧米人が、〝藍〟を染料とした青色が多いことが印象的で、街中に溢れる藍色の美しさに驚いたことから『ジャパンブルー』と称賛したと言われています。
のれんや着物などの〝藍色〟に魅了され、海外では『藍染めの青色=日本』というイメージがあるのでしょう。
サムライブルーの由来と込められた思い

サッカー日本代表のカラーであるブルー(青色)の由来は不明で、後付けで理由をつけられているとわかりました。
では、どのように『サムライブルー』という愛称ができたのか、込められた意味はあるのか紹介します。
サムライブルーの由来
日本代表の愛称です。2006年、日本代表がFIFAワールドカップドイツ大会に臨むにあたり、「2006日本代表キャッチフレーズ」として命名されたもので、ワードの選考にあたっては、「SAMURAI BLUE2006」、「Make the HISTORY」、「世界を驚かせよう」、「頂点へ、全員で。」、「WIN NOW!」の5つの案を策定し、サポーター投票を実施。その結果、「SAMURAI BLUE2006」が1位を獲得しました。大会後、JFAはSAMURAI BLUEを日本代表チームの愛称として使用することを決め、以来、日本代表チームの愛称として使われています。
SAMURAI BLUE(日本代表)は、日本国籍を有する選手で構成される日本最高峰のチームで、FIFA(国際サッカー連盟)やAFC(アジアサッカー連盟)などが主催する国際大会での飛躍を目指しています。チーム最大の目標は、FIFAワールドカップでの優勝。JFAは『JFA2005年宣言』で、2050年までに日本でFIFAワールドカップを開催し、その大会で日本が優勝する、ということを表明しています。
FIFAワールドカップには1998年のフランス大会に初出場して以来、2010年大会まで4大会連続で出場、2002年日韓大会と2010年南アフリカ大会でベスト16の成績を収めました
『サムライブルー』は、2006年のワールドカップドイツ大会に挑む際に命名されたキャッチフレーズで、5つの案から『SAMURAI BLUE 2006』がサポーター投票で決定されたようですね。
大会後にも使用できるように、サッカー日本代表の愛称を『SAMURAI BLUE(サムライブルー)』に決定しました。
監督が代わるたびに、監督の名前を使用して○○ジャパン(ザックジャパンや森保ジャパンなど)と呼ばれるので、サムライブルーはあまり使用されていないような気もしますね。
【各国の愛称】
- フランス:レ・ブルー
- スペイン:ラ・ロハ、無敵艦隊
- イタリア:アズーリ
- ブラジル:カナリーニョ、カナリア軍団
- イングランド:スリーライオンズ
このように強豪国の愛称は定着していますが、日本のサムライブルーは、まだ定着したとはいえませんよね。
監督がコロコロ代わるせいもあるかもしれませんが、国際大会で活躍することでサムライブルーが定着してくるのではないでしょうか。
サムライブルーに込められた意味
サムライブルーの〝サムライ〟と〝ブルー(青色)〟には、どうやら深い関係があるようです。
日本の伝統工芸でもある藍染めで使用される、〝藍〟の色の中には、『褐色(かちいろ)』と呼ばれる色があります。
この褐色に染めた布を、侍が好んで身に付けていたと言われています。
侍が藍色を好んでいたのには以下のような理由があります。
- 藍色の中にある褐色(かちいろ)= 勝ち色 = 戦いに勝つ色
- 藍染めの中にある叩く(かつ)という工程 = 相手を叩いて勝つ
このように、藍染めの『褐(かつ)』を『勝つ』に読み替えて、侍が戦に勝利するための験担ぎとして使用されていたのです。
サムライブルーは〝勝負に勝つための色〟ということ
なので、サッカー日本代表は『勝負に挑むための青色』を身にまとって戦っているサムライというわけです。
まとめ:サムライブルーは勝負に挑むサムライの青色
- サムライブルーは2006年ドイツW杯のキャッチフレーズ
- サムライが勝負に挑むための青色
- ユニフォームの青色の理由は後付けされた
『サムライブルー』とは、ドイツワールドカップに挑む日本代表のキャッチフレーズとして命名されたものです。
サッカー日本代表の青色のユニフォームの理由は後付けで諸説ありますが、たくさんの想いや期待、メッセージが込められています。
日本代表のユニフォームを着用した選手たちには、その重みを感じながら誇りと〝サムライ魂〟を持って闘ってもらいたいですね。
サッカー日本代表のこれからの活躍にも期待です。
【⇓サッカー日本代表のエンブレムに描かれたカラスの正体と意味はコチラ⇓】
