サッカーを始めたいと思っている初心者の皆さん、まず最初に悩むのがスパイクとトレーニングシューズの選び方ではないでしょうか。
どちらを選んだら良いのか、どのような違いがあるのか分からないまま購入してしまうと、快適にプレイすることができず、せっかくのサッカーが楽しめないなんてこともあります。
スパイクとトレーニングシューズにはそれぞれ異なる特徴があり、使用するシーンやプレースタイルに合わせて選ぶことが重要です。
しかし、専門用語が多くて難しそう…と思っている方も多いはず。
そこで本記事では、初心者向けに分かりやすく、スパイクとトレーニングシューズの違いを徹底解説していきます。
※サッカースパイクには〝固定式〟と〝取替式〟がありますが、本記事では固定式スパイクをメインに話していきます。
サッカースパイクとトレーニングシューズの違い
サッカースパイクとトレーニングシューズの主な違いは、シューズ裏の突起(スタッドやポイントと呼ぶ)にあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
サッカースパイク | 大きくて長めのスタッドが付いている |
トレーニングシューズ | 小さくて短いスタッドがたくさん付いている |
スタッドの数や長さによってグリップ力や足への負担が変わってくるので、
芝生では滑りやすいけど、土では踏ん張りやすい
など、シューズによって適応するグラウンドも変わってきます。
まずはサッカースパイクとトレーニングシューズの違いをざっくり紹介します。
スタッドの数や大きさで違いを見分けましょう。
サッカースパイク
種類\グラウンド | 土 | 天然芝 | 人工芝 | 体育館 |
---|---|---|---|---|
サッカースパイク | ◎ | 〇 | △ | × |
サッカースパイクは、シューズの裏に大きく長めのスタッドが12個前後付いています。
スタッドが硬い地面にしっかり食い込むので、主に土や天然芝のグラウンドでサッカーをする時に着用されます。
運動靴では滑りやすい土のグラウンドでもサッカースパイクなら問題ありません。
トレーニングシューズ
種類\グラウンド | 土 | 天然芝 | 人工芝 | 体育館 |
---|---|---|---|---|
トレーニングシューズ | 〇 | △ | ◎ | × |
トレーニングシューズは、名前の通り「トレーニング用(練習用)のシューズ」という意味ですが、公式試合でも着用することができます。
スタッドがたくさん付いていて滑りにくく足への負担が少ないので、主に人工芝で着用されます。
足への負担が少ないためジュニア世代の着用率も高いです。
サッカースパイクの特徴
日本のジュニア世代で主に使われているスパイクは〝固定式〟でスタッドとソール(足の裏)が一体化しているタイプのものです。
ここでは、固定式スパイクをメインにして話を進めていきます。特徴は以下の通りです。
幅広く使用できる
サッカースパイクは、
で着用可能と、幅広く対応しています。
芝のグラウンドが少ない日本では場所を選ばずに使用できるため、サッカーシューズの主流となっているのが固定式のサッカースパイクです。
人工芝のグラウンドにも対応していますが、芝を痛めてしまうと張り替えることしかできないため、民間のサッカー場やフットサル場などではスパイク禁止のところも多いです。
サッカースパイクは固い土のグラウンドで着用することがほとんどなので、どうしても摩擦によるスタッドの摩耗は避けられません。
ソールの交換は可能ですが費用が高くなるので、スタッドが減ったらスパイクを買い替えるのが一般的です。
ユース世代以降は、天然芝では取替式のサッカースパイクを着用することが多いです。
グリップ力が強い
サッカースパイクのスタッドの数は12個前後と少なく、一つ一つが大きくて高さがある設計になっています。
そのため、スタッドが地面に食い込みやすくなっているので、グリップ力が強くて滑りにくいのが特徴です。
運動靴では滑りやすい学校のグラウンドでも、スパイクを履くことで
などをスムーズに行うことができます。
サッカーをはじめた小学生の頃は「スパイクを履くと足が速くなる!」という感覚があったのを覚えています。
足への負担が大きい
グリップ力が強いというのはメリットですが、サッカースパイクは少ないスタッド部分で体重を〝点〟でとらえる必要があります。
そのため、強く踏み込んだ時に脚・膝・腰などに強い衝撃が伝わることになります。
また、ソール(足の裏の部分)は一般的に硬い樹脂の素材で作られています。
樹脂のソールは耐久性に優れていますが、硬い分クッション性がないので足にかかる衝撃は大きくなります。
成長過程にある子供がサッカースパイクを着用すると、
- かかとが痛くなる
- バランスが取れずに捻挫をする
など、怪我のリスクが大きくなることもあります。
子供の身体の成長を考えると、サッカースパイクを履きはじめるのは低学年のうちは避けた方がいいとも言われています。
筋肉が付きはじめる3年生くらいまでは、トレーニングシューズを履かせて思いきりピッチを走り回ってもらうのもいいかもしれません。
スタッドが20個以上付いているサッカースパイクも販売されているので、小学生におすすめです。
トレーニングシューズの特徴
トレーニングシューズをどんなものか分かりやすく言うと、普通の運動靴とスパイクの中間的なものです。
名前の通りトレーニングでの使用を想定していますが、公式試合でも使用可能です。
特徴は以下の通りです。
幅広く使用できる
トレーニングシューズも
と、幅広く対応しています。
トレーニングシューズはスタッドの数が多く足にかかる負担が少ないので、固い土や人工芝での使用に最適です。
サッカースパイクと違い、靴底がゴム製なので摩耗が早いです。
摩耗すると凸凹がなくなって滑りやすくなるので、怪我をする前に買い替えるようにしましょう。
天然芝ではスタッドが食い込まないのでトレーニングシューズは向いていません。
ラバーソールなのでクッション性がある
ラバーソール(靴底がゴム製)で柔らかいので、クッション性があるので身体への衝撃を吸収してくれます。
トレーニングシューズはサッカースパイクとは違い、スタッドが多くて低いので、自分の体重を面でとらえて足裏全体で負荷を分散してくれます。
サッカーは急に止まったり方向転換をしたり、足への負担が大きいスポーツです。
ですので、個人差はありますが小学生低学年のうちは、サッカースパイクよりクッション性が高いトレーニングシューズの使用をおすすめします。
筋力や体力が成長したらサッカースパイクに変えるといいですね。
サッカースパイクとトレーニングシューズの違い|まとめ
サッカースパイク | トレーニングシューズ | |
---|---|---|
適応グラウンド | 土…◎ 天然芝…〇 人工芝…△ | 土…〇 天然芝…△ 人工芝…◎ |
スタッドの数 | 少ない(12個前後) | 多い |
スタッドの高さ | 高い | 低い |
足への負担 | 大きい | 少ない |
耐久性 | 強い | 弱い |
クッション性 | 弱い | 強い |
サッカースパイクもトレーニングシューズも幅広いグラウンドで使用できますが、
- サッカースパイクは土
- トレーニングシューズは人工芝
というイメージを持って選んでみるといいと思います。
身体への負担を考えると、小学生低学年のうちはトレーニングシューズを着用し、骨や筋肉が成長したらサッカースパイクに履き替えることをおすすめします。
サッカー初心者の方、是非この記事を参考にしてサッカーシューズを選んでみてはいかがでしょうか。
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