サッカー最高峰の大会といえば、
といった欧州カップがあげられます。
これらの大会は、欧州各国のクラブチームが競う場であり、サッカーファンにとっても見逃せないビッグイベントです。
しかし、CLとELにはどんな違いがあるのでしょうか?
本記事では、出場条件や大会形式、ELはCLと比べて地位や格式がどう違うのか、どのようなクラブが参加するのかを明らかにします。
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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とは
UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)は、欧州サッカー連盟(UEFA)の主催で毎年9月から翌年の5月にかけて行われる、クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会です。
この大会は1955年に「ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ」として始まりました。
当初は各リーグの優勝クラブが参加する形式でしたが、1990年代に参加資格が拡大され、現在ではヨーロッパ中の強豪クラブチームが競い合います。
出場条件
チャンピオンズリーグへの参加は、UEFAに加盟する各国のクラブが前年度の国内リーグで好成績を収めることが基本条件です。
国別の出場枠は、UEFAのカントリーランキングで決定され、
が出場権を獲得します。
その他、
にも参加資格が与えられます。
ただし、一つの国からの最大出場クラブ数は5クラブまでであり、それ以上となる場合は調整が行われます。
大会形式
2024-25シーズンから、UEFAチャンピオンズリーグの大会形式が一新されます。
参加クラブが32チームから36チームに増加し、グループステージに代わって36チームが1つのリーグを形成するリーグフェーズが導入されます。
各チームは異なるチームとホームとアウェーで4試合ずつ計8試合を行い、上位8チームがラウンド16に進出します。
9位から24位までのチームは決勝トーナメントプレーオフに進み、25位から36位のチームは敗退となります。
決勝トーナメントプレーオフの勝者もラウンド16に進出し、その後は従来のトーナメント形式で進行します。
優勝すると
UEFAチャンピオンズリーグでの優勝は、クラブにとって大きな名誉であり、同時に多くの特典が授与されます。
賞金の獲得
優勝したクラブは2,000万ユーロ、日本円で約33億4,000万円もの賞金を獲得することができます。
さらに、グループステージでの勝利や引き分け、ラウンド16以降の進出によっても賞金が加算されます。
もしもグループステージ全勝で優勝した場合、その合計賞金は8,000万ユーロを越えることもあるそうです。
優勝カップの獲得
優勝カップは「ビッグイヤー」と呼ばれ、その形状が大きな耳に似ているためこの名が付けられました。
かつては3連覇または5回の優勝でトロフィーの永久保持が認められていましたが、2009年以降はトロフィーの所有権は常にUEFAが保有するため、永久保持はなくなりました。
それでも、このトロフィーを掲げることはクラブがヨーロッパで最強を証明するものであり、その勝利は歴史に刻まれます。
大会の出場資格の獲得
チャンピオンズリーグで優勝したクラブは、
といった大会への自動出場権を獲得します。
クラブは国際的な舞台でさらなる名声を得る機会を手に入れることができます。
チャンピオンズリーグでの優勝は、クラブの新たなファン層を獲得する絶好のチャンスでもあります。
グローバルな視点で見ても、この大会での成功はクラブのブランド価値を大いに向上させてくれます。
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UEFAヨーロッパリーグ(EL)とは
UEFAヨーロッパリーグ(UEL)は、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するクラブチームの国際大会です。
1971年にUEFAカップとして始まり、2009年から現在の名称に変更されました。
大会の格式はUEFAチャンピオンズリーグの次に高く、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの上位に位置付けられます。
出場枠
2024-25シーズンのUEFAヨーロッパリーグには、55カ国・地域のうち32から47カ国・地域の合計76チームが参加します。
各国の出場枠数は、2018-19シーズンから2022-23シーズンの過去5シーズンにおけるUEFA主催大会での成績を基にしたUEFAランキング2023によって決定されました。
以上の合計76クラブが今大会に出場します。
本選のグループフェーズの出場枠は以下の通りです。
ELリーグフェーズ出場枠 | クラブ数 |
---|---|
UEFAカンファレンスリーグ優勝クラブ | 1 |
ストレートイン ・UEFAランキング1位から7位の国内カップ優勝クラブ ・UEFAランキング1位から5位の国内リーグ5位のクラブ | 12 |
プレーオフ突破クラブ | 12 |
チャンピオンズリーグ敗退クラブ | 11 |
UEFAカンファレンスリーグ優勝クラブとUEFAランキング上位の12クラブは、自動的に本選への参加が決定します。
残りの枠は、
- UEFAランキング下位の優勝クラブ
- チャンピオンズリーグのプレーオフ敗退クラブ
- チャンピオンズリーグ予選敗退クラブ
など、多様なクラブが参戦して本選出場を目指して競います。
これにより、ヨーロッパリーグもレベルの高いクラブが集まる大会となっています。
大会形式
2023-24シーズンまでは、4チーム×8組の32チームでグループステージが行われていました。
2024-25シーズンからは、チャンピオンズリーグ同様36チームに増加し、スイス方式の総当たり戦に変更されます。
各チームが異なる相手とホームとアウェーで8試合を行い、その結果によって次のステージに進むクラブが決まります。
優勝すると
優勝すると、UEFAヨーロッパリーグの栄冠を手にすると同時に数々の特権を得ることができます。
その一つが賞金です。
さらに、優勝クラブには翌年度のUEFAチャンピオンズリーグへの出場資格が与えられ、非常に大きなインセンティブとなっています。
賞金の獲得
UEFAヨーロッパリーグの優勝賞金はチャンピオンズリーグに比べると劣りますが、それでも日本円で約12億円といった賞金になっています。
グループステージの全試合に勝って優勝した場合、約33億7500万円の賞金を受け取ることができます。
優勝カップの獲得
もちろん、賞金だけでなく優勝カップも大きな目玉で、優勝トロフィーを掲げることは、選手やファンにとっても特別な瞬間です。
この瞬間のために長いシーズンを戦い抜くのは、大きな誇りと充実感に繋がります。
トロフィーを手にすることは、そのシーズンの成果を象徴する重要な出来事です。
大会の出場資格の獲得
ヨーロッパリーグで優勝したクラブは、
といった大会の出場資格を獲得できます。
来シーズンのチャンピオンズリーグ出場をかけて出場クラブが競いあいます。
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チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の比較
UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)とUEFAヨーロッパリーグ(UEL)は、いずれも欧州サッカー連盟によって主催されるクラブチームの競技会です。
地位と格式
CLはクラブサッカーにおける最高峰の大会として認識されており、世界最高レベルのサッカークラブが競い合う場所です。
毎年2億人以上が決勝戦をテレビで観戦するという巨大な影響力を持ちます。
一方、ELはCLの下に位置づけられる大会で、CL出場を逃したクラブによって競われます。
格式や知名度でCLに劣るものの、ELも人気があり、多くのサッカーファンに支持されています。
出場資格
CLへの出場資格は欧州リーグの上位クラブに与えられます。
各国のランキングに基づき、トップリーグの上位クラブ(例:UEFAランキング1位〜4位の国の上位4クラブ)が出場します。
これに対しELは、CLの次のランクに位置するクラブや、国内カップ戦で優勝したクラブが参加できます。
例えば、イングランドプレミアリーグのCLやELの出場枠は以下のようになります。
順位 | チーム | 出場枠 |
---|---|---|
1 | マンチェスター・シティ | CL |
2 | アーセナル | CL |
3 | リバプール | CL |
4 | アストン・ビラ | CL |
5 | トッテナム | EL |
6 | チェルシー | |
7 | ニューカッスル | |
8 | マンチェスター・ユナイテッド (FAカップ優勝) | EL |
9 | ウェストハム | |
10 | クリスタル・パレス | |
11 | ブライトン | |
12 | ボーンマス | |
13 | フラム | |
14 | ウルヴァーハンプトン | |
15 | エバートン | |
16 | ブレントフォード | |
17 | ノッティンガム・フォレスト | |
18 | ルートン・タウン | 降格 |
19 | バーンリー | 降格 |
20 | シェフィールド・ユナイテッド | 降格 |
さらに、CLのグループステージで敗退したチームはELのプレーオフにまわることができます。
このように、出場資格に関してもCLとELは異なるクラブ層を対象にしています。
賞金と名誉
賞金の面でもCLはELを大きく上回ります。
例えば、CLでは出場するだけで約26億円の賞金を受け取ることができ、優勝すると約33億円のボーナスが与えられます。
ラウンド | 賞金(日本円) |
---|---|
優勝 | 約33億4000万円 |
準優勝 | 約25億8850万円 |
準決勝進出 | 約20億8750万円 |
準々決勝進出 | 約17億7020万円 |
ラウンド16進出 | 約16億320万円 |
GSでの勝利 | 約4億6760万円 |
GSでのドロー | 約1億5531万円 |
GS出場 | 約26億1188万円 |
対照的に、ELの賞金はやや控えめで、グループステージ出場で約5億円、優勝すると約12億円が支給されます。
ラウンド | 賞金(日本円) |
---|---|
優勝 | 約12億7440万円 |
準優勝 | 約6億8180万円 |
準決勝進出 | 約4億1450万円 |
準々決勝進出 | 約2億6730万円 |
ラウンド16進出 | 約1億7820万円 |
GSでの勝利 | 約9300万円 |
GSでのドロー | 約3100万円 |
GS出場 | 約5億3700万円 |
ただし、ELも格式の高い大会であり、優勝すれば翌年度のCL出場権が与えられるため、高いモチベーションで参加するクラブも多いです。
賞金だけでなく名誉も大きく、どちらの大会もクラブにとって重要な目標となります。
また、過去10年間のUEFA大会でのパフォーマンスやマーケットプールによる追加の賞金も受け取れるため、実際の受け取り額はさらに増加する可能性があります。
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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の違い|まとめ
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)は、どちらもヨーロッパのクラブチームが参加する名誉ある大会です。
CLは各国のリーグ戦を勝ち抜いた強豪チームが集まり、より格式が高いとされています。
一方、ELはリーグ戦で惜しくもCL出場を逃したチームや国内カップ戦の勝者が参加し、CLとは違った魅力があります。
どちらの大会も各国からの強豪が集まるため熱狂的なファンを持ち、それぞれの魅力と特色があります。
どちらを観戦するにしても、チームや選手たちの情熱と技が織りなすドラマを楽しむことができるでしょう。