サッカーは真夏でも炎天下の中走り回らなければいけないスポーツです。日射しを沢山浴びて体温が上昇すると、熱中症にかかるリスクは当然大きくなってしまいます。
子供がサッカーをしている親御さんは、自分の子が熱中症にならないか心配になってしまいますよね。
そこで本記事では、少しでも親御さんの心配を減らすためにも、
- サッカーをしている子供の熱中症対策
- おすすめの熱中症予防グッズ
を紹介します。
真夏のサッカー『熱中症対策』

熱中症は誰にでも起こり得るものです。最悪の場合〝命にかかわる〟ケースもあるので、個人としてもチームとしてもしっかり熱中症対策をしておきたいところです。
サッカーをしている子供への熱中症対策を以下にまとめました。
①食事でスタミナをつける
暑くなると食欲がなくなりがちで、簡単に食事を済ませたくなりますよね。しかし、さっぱりしたものや簡単に調理できるものばかりを食べていては、体力が落ちる一方でサッカーをするスタミナがなくなってしまいます。
サッカーは激しく身体を動かすスポーツなので、
- 身体を動かすエネルギー源となる炭水化物
- 筋肉を動かすためのビタミンやミネラル
- 筋肉を回復するタンパク質
- 持久力に必要な鉄分
といった栄養が必要になってきます。
他にも体力を回復するために塩分・水分・糖分なども必要になってきます。
保護者の方も暑くて調理を簡単に済ませたくなるところですが、給食がない夏休みなどには、栄養にも気を配って食事でスタミナをつけてあげたいですね。
いっぱい食べて夏バテを吹き飛ばしましょう!
②しっかり睡眠を取る
睡眠不足は身体の疲労を蓄積させる原因になるので、熱中症を発症させるリスクが高くなってしまいます。
昔の「早寝早起き」の時代と違い、夜更かしをする子供が増えてきました。スマホやゲーム画面のブルーライトは脳を刺激させるので、睡眠の質を落とすと言われています。
熱中症から子供の身体を守るためにも、
- 夜遅くまでのゲームはやめさせる
- スマホをいじる時間を決める
など対策して睡眠をしっかり取らせるようにしましょう。
毎日ぐっすり睡眠をとることによって、翌日に熱中症にかかるリスクを低くすることができます。通気性や吸水性のいい夏用の寝具を使ったり、エアコンや扇風機を適度に使用して睡眠環境を整えるのも熱中症対策になります。
睡眠リズムを正すためにも夏休みでも〝早起き〟を習慣化させたいですね。
③こまめに水分補給する
夏は汗を沢山かくことで身体から水分が抜けてしまいます。サッカーは身体をたくさん動かす激しいスポーツなので、試合や練習後に数リットルもの水分が体内から失われることもあります。
※プロサッカー選手は、試合前と試合後で約5㎏も体重に差がある選手もいるようです。
昔のような「休憩はするな!水は飲むな!」という考えは時代遅れですが、1度にたくさん水分補給するとお腹に水分が溜まって気持ち悪くなったりします。
- 運動前:250㎖程度を数回に分けて水分補給
- 運動中:15分程度トレーニングをしたら3口程度水分補給
- 運動後:減った体重分を数回に分けて水分補給
というように、水分補給はこまめに行うのがおすすめです。
また、汗をかくときに失われるのは水分だけでなく、一緒にミネラルも放出されてしまいます。ですので、スポーツドリンクなどのミネラルが入った飲料水で、汗と一緒に失われた塩分も補給するようにしましょう。
適度な休憩と水分補給で子供の命を守りましょう。
④練習中や試合のハーフタイムに塩分を摂る
熱中症の中に「熱痙攣(ねつけいれん)」といって筋肉がピクピクしたり、足をつってしまうような症状がありますが、これらは塩分不足が原因になります。
先程も述べましたが、汗や尿は体内から水分と一緒に塩分も放出します。塩分が不足していると「たちくらみ・眠気・脱水」などの症状を引き起こしたり、体力の回復が遅くなってしまいます。
練習の休憩中や試合のハーフタイムなどでは、水分補給と一緒に塩飴や塩タブレットなどで塩分も摂取するようにしましょう。
毎日の食事を通しても塩分を摂取できますね。
⑤子供に熱中症について教える
練習に行く前に「暑いから気を付けてね!」だけでは、子供はどうしたらいいかわかりませんよね。
練習中はコーチもすべての子供に目が届かないこともあるし、保護者もいないことも多いので、以下のようなことを子供に伝えておきましょう。
- 休憩中は日陰に入って休む
- 休憩の時に首の後ろなどを濡らして身体を冷やす
- 喉が渇いていなくても水分補給する
- 体調が悪くなったら我慢しないでコーチに言う
子供は大好きなサッカーに夢中になりがちなので、大人が少しでも配慮してあげなければいけませんが、ある程度〝自衛〟も必要になってきます。常日頃から熱中症について子供と会話しておくことも大切ですね。
体調が悪かったら無理をさせないようにしましょう。
サッカーの熱中症グッズ

夏の間もサッカーを楽しむには、熱中症の予防・対策は必須です。ここでは、熱中症に効果的なアイテムを紹介します。
①接触冷感インナー
インナーを上手に活用して体温の上昇を防ぎましょう。
夏は、
- 通気性が良い
- 吸水速乾効果
- 接触冷感
- 軽くて蒸れない
といったインナーがおすすめでです。
\インナーシャツやスパッツを工夫して熱中症対策をしましょう/
https://liberog.net/soccer-inner-shirt/ https://liberog.net/soccer-inner-spats/②キャップ
熱中症対策や紫外線対策にキャップがおすすめです。
- 柔らかい素材でヘディングしても痛くない
- 内側に滑り止めテープがあるのでズレにくい
- 冷却効果がある
- UVカット効果がある
というような機能があるキャップが販売されています。
クールダウンのために濡らしてから被ることもできますし、乾くのも早いので洗濯にも影響ありません。
キャップ着用のルールがあるチームもあるので確認しておきましょう。
③冷却タオル
濡らして使用する冷感機能タオルがおすすめです。使い方は簡単で「濡らす→絞る→振る」だけで、ヒンヤリとした冷感が出ます。
水・お湯・汗などの水分が生地に含まれていれば、振るだけで何度でも冷感を体験できます。
洗濯しても冷感効果は持続します。
④塩飴・塩タブレット
水分補給と同じく大切になってくるのが塩分補給です。
汗と一緒にミネラルも失われているので、休憩中に塩飴や塩タブレットで塩分を補給しましょう。
梅干しでの塩分補給もおすすめです。
⑤保冷力の高い水筒
サッカーをする時に最適な飲料の温度は「5~15℃」といわれ、体温を下げ熱中症予防にも効果があります。
できるだけ保冷力があって容量が大きい水筒を準備してあげたいですね。
⑥保冷力の高いクーラーボックス
保冷剤・氷・ペットボトルなどを管理するために、個人としてもチームとしてもクーラーボックスは必須になってきます。
炎天下行うサッカーなので、保冷力が高いクーラーボックスを用意しましょう。
『氷が5日間溶けない』といわれているイグルーのクーラーボックスが人気です。
⑦アイシングパック(氷のう)
熱中症対策として首の後ろを冷やす時に役立つのがアイシングパック(氷のう)です。練習の休憩中や試合のハーフタイムなどで使用しましょう。
練習後や試合後のアイシング、打撲や捻挫をした時にも役立ちます。
100均でも売っています。
⑧熱中症指数計
熱中症予防の目安となってくるのが“暑さ指数”というものです。
“暑さ指数とは”
人間の熱バランスに影響を及ぼす《気温・湿度・輻射熱》のこと
※輻射熱=地面・建物・身体から出る熱のこと
同じ気温でも湿度が高い方が汗が蒸発しにくくなるので、身体の熱を放出できなくなり熱中症にかかるリスクが高くなります。
暑さ指数がわかる熱中症指数計を利用して、危険度によって練習時間や休憩時間を変えるということも大切になってきます。
サッカーをしている子供の熱中症対策|まとめ
熱中症は誰にでも起こり得る身近なもので、対応が遅れたら命の危険にも関わってきます。
紫外線をたっぷり受けて炎天下の中激しく動くサッカーは、熱中症になるリスクが大きいので、熱中症予防・対策は必須になってきますね。
子供の命を守るためにも、ここで紹介した熱中症対策と予防アイテムを是非参考にしてみて下さい。